ペンタトニックス、各国アーティストと描いた鮮やかなハーモニー 新たな繋がり生み出すHIKAKIN & SEIKINとのコラボも
今作で世界各国のアーティストとコラボレーションを果たし、さまざまな化学反応を見せてくれたペンタトニックスだが、以前より日本と強い繋がりがあったことをご存知だろうか。日本好きを公言するほどの親日家な彼らは、これまでにも山下達郎「クリスマス・イブ」の英語カバーやPerfume楽曲のマッシュアップ「Perfumeメドレー」を日本語と英語で、Official髭男dism「Pretender」をフルの日本語でカバーするなど、ジャパニーズカルチャーへのリスペクトが随所ににじみ出ている。原曲の持つエッセンシャルな部分をしっかりと残しながらも、ペンタトニックスらしさも同時に感じさせる見事なバランスのカバー曲群は、どれも粒ぞろいだ。
ペンタトニックスと日本の繋がりは、邦楽のカバーにとどまらないのが興味深い点。2020年には、日本を代表するボーカルグループ Little Glee Monsterのシングル曲「Dear My Friend」に客演として参加しているのだが、Little Glee Monsterとペンタトニックスの交流はここで終わらない。翌年2021年リリースのオリジナルアルバム『ザ・ラッキー・ワンズ』日本限定デラックス盤に収録の「Midnight In Tokyo」では、Little Glee Monsterが逆に客演としてペンタトニックスの楽曲に参加をしているのだ。そして、一発撮りで収録されたパフォーマンス動画を配信するYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』でLittle Glee Monsterと「Dear My Friend」をともに歌い上げた。そんな単なる客演にとどまらない深い音楽的交流からも、ペンタトニックスと日本との絆を感じることができる。
クリスマスアルバム『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』に立ち戻ると、ペンタトニックスがジャパニーズカルチャーに抱いた興味や好奇心の範囲をワールドワイドに広げた結果、実を結んだのが本作であるように感じる。彼らの飽くなき探究心と世界各地のアーティストが共鳴することで生まれる熱気は、一種のフェスティバルのような雰囲気を帯びている。大切な人と過ごすホリデーシーズンの祝祭的なBGMとしてだけでなく、冬の長く静かな夜にひとりで世界旅行気分に浸り、腰を据えて聴き込むにも最適な最高のクリスマスアルバムだ。ぜひ、この冬はペンタトニックスと一緒に音楽の世界旅行を楽しんでほしい。
※1:https://realsound.jp/2022/10/post-1166278.html
■リリース情報
ペンタトニックス
『ホリデイズ・アラウンド・ザ・ワールド』
2022年11月16日(水)国内盤発売、2,640円(税込)
【初回仕様限定】オリジナル・ステッカー封入
【先着購入者特典】オリジナルクリスマスカード
ダウンロード/ストリーミングはこちら
<収録曲>
1. キッド・オン・クリスマス feat.メーガン・トレイナー
2. イッツ・ザ・モースト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー feat. マガッテ・フォール
3. ラヴ・ケイム・オン・クリスマス (ジョイ・トゥ・ザ・ワールドxクママ・パパ) feat. グレイス・ルクワ
4. スター・オン・トップ
5. プレイヤーズ・フォー・ディス・ワールド
6. 天には栄え feat. ヒバ・タワジ
7. クリスマス・イン・アワー・ハーツ feat. レア・サロンガ
8. フェリス・ナヴィダ feat. ラ・サンタ・セシリア
9. ラスト・クリスマス feat. HIKAKIN & SEIKIN
10. きよしこの夜 feat. ザ・キングズ・シンガーズ