10-FEET、『THE FIRST SLAM DUNK』ED主題歌がバイラル好調 選手の心境とも重なる、メロウかつ躍動感溢れる展開に
「第ゼロ感」は、イントロから登場する打ち込みのトランシーなグルーヴと、歪んだギターリフ、リズミカルなボーカル、シンガロングのようにシャウトするコーラスなど、様々なファクターが入れ替わり立ち代わり並行して駆け抜けるパワーチューン。洋楽然としたバックサウンドに、ドメスティックで少しメランコリックなメロディをはめてくるあたりがニクい。打ち込みのループを効果的に取り入れたスピードチューンながら、3ピースならではのサウンドの余白を操るメリハリも見事だ。楽曲の展開は速いが一つひとつの構成がシンプルで、一聴して楽曲のストーリー性がわかるところもいい。前半の日本語詞では夢や孤独を哲学的に描き、後半は語感をメインにバスケット用語や音楽用語もセレクトする自由な歌詞も面白い。
そしてこの歌詞から、漫画『SLAM DUNK』の魅力を改めて痛感する。本作が画期的だったのは、連載当時はまだ日本に浸透していなかった、“バスケットボールは個人技の集合体”であることを提示したことである。この“個人技の集合体”という考え方は『SLAM DUNK』以降のスポーツ漫画の新機軸にもなった。「第ゼロ感」の前半の歌詞には、夢を追う者の孤独と充実感が描かれている。しかし、そこを後半のノリと語感でひっくり返す(本人はひっくり返してるつもりがないと思うのだが)あたりに、練習から試合へ向かう1人のバスケットボール選手の姿が見える。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2022-12-07
※2:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=tiktok&year=2022&month=12&day=12
映画『THE FIRST SLAM DUNK』OP&ED主題歌をThe Birthday、10-FEETが担当 音楽は武部聡志とTAKUMA
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