LE SSERAFIM SAKURA(宮脇咲良)、韓国で単独番組も HKT48やIZ*ONE時代から鍛えられてきたバラエティ力
2023年1月25日に日本デビューが決定し、年末には『第73回NHK紅白歌合戦』にも初出場を果たすLE SSERAFIMは、今国内でも大きな注目を集めているK-POPガールズグループだ。直近ではグループを牽引する最年長メンバー・SAKURA(宮脇咲良)が、11月23日に韓国では自身初となる単独バラエティ番組をスタートさせたことで話題となった。番組のタイトルは『FEARLESS KKURA』。SAKURAが何にでも挑戦してみるというコンセプトの番組で、タイトルはLE SSERAFIMのコンセプトである「FEARLESS」を意識して名づけられたものだという(※1)。
同番組の記念すべき1回目は、YouTubeで動画が公開されてからわずか2週間で120万回の再生数を突破し、世界中のファンを魅了した。これはSAKURAの魅力のひとつである、バラエティ力の高さのたまものと言えるのではないだろうか。そこで、本稿では改めて、SAKURAのバラエティ力の高さについて振り返ってみたいと思う。
SAKURAはパフォーマンス時のカリスマ性の高さから、一見するとクールなイメージを持たれやすい。しかし、彼女はHKT48時代から『BINGO!』シリーズなどでバラエティ力をとことん鍛えている。バラエティ番組に出演した彼女は、ステージ上と大きく異なる姿を見せることも多い。例えば、体を張ったボケ。IZ*ONE時代に出演した韓国の人気バラエティ番組『知ってるお兄さん』では、BLACKPINK「BOOMBAYAH」のダンスカバーを求められた際、独特なダンスを披露した。両手を頭上で組み、水中を泳ぐかのような動きで体を前後に振って踊ったSAKURAは、スタジオを一瞬にして笑いの渦に巻き込んだ。
同番組では別の回でも、BLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」を絶妙におもしろいダンスにアレンジしている。同番組を見たことで、華やかでクールなだけではない“ひょうきん”なSAKURAの一面に、新たな推しポイントを見出したファンも多いのではないだろうか。
SAKURAのバラエティ力の高さは、番組内での場の回し方やトークなどからも窺い知ることができる。例えば、LE SSERAFIMのデビュー後にゲスト出演した『知ってるお兄さん』では、自己紹介パートから爪痕を残すようなトークを展開。「”グラミー”を知ってる? そのグラミーの授賞式の招待を受ける予定のSAKURAです。よろしく」と、グループの方向性を伝えつつ、ユーモアあふれる自己紹介を行った。そして、韓国の人気司会者であるカン・ホドンから「SAKURAの口から出る言葉はすごい“言力”がある。普通の話なのに名言に聞こえる」と前振りを受けると、これまで培ってきた韓国語のスキルを駆使して「目を閉じていると寝てしまう」などと話しながら、レギュラー出演者のひとりを「いつも発言が少ない」といじり、スタジオを沸かせた。
最近では、『ベストアーティスト2022』(日本テレビ系)で見せたバカリズムとのやりとりがファンの間で話題となった。さまざまなアーティストのグッズを考案するコーナーで、バカリズムは「目標に向かって突き進めということで、LE SSERAFIM人生ゲームのコマ」と独特なグッズのアイデアをイラスト付きで紹介。人生ゲームの車型のコマに5人の容姿をイメージした人物ピンを描き、空席がひとつだけ目立つという、もともと6人グループだったことを暗に示すかのようなイラストに、SAKURAは「事務所で検討してみます」とバッサリ。以前からのバカリズムとの関係性と、とっさの切り返しのうまさが注目を集めた。