LiSA、音楽番組での「炎」「一斉ノ喝采」の歌唱から感じたふたつのルーツ　2022年の活動で見せたロックシンガーとしてのあり方

　それは直近の音楽番組でのパフォーマンスからも顕著に感じられる。11月11日に放送された『ミュージックステーション』（テレビ朝日系）、11月12日放送の『MUSIC FAIR』（フジテレビ系）、さらに11月18日に放送された『バズリズム02』（日本テレビ系）では、『FNS歌謡祭』でも披露した「一斉ノ喝采」をパフォーマンス。手足を伸び伸びと動かしながら挑戦的な眼差しでカメラを見つめ、勇ましさとしなやかさを兼ね備えた立ち居振る舞いを見せたLiSA。『FNS歌謡祭』のパフォーマンスも含め、これらの音楽番組で印象的だったのは、大サビでのエッジボイスだ。伸びやかで朗々とした歌声が彼女の最大の魅力だが、その中に不意に投げ込まれる猛々しい歌い回しが、しなやかな歌の中で強烈な光を放つ。ビートの強いバンドサウンドにも負けない、それどころかバンドサウンドの上でこそ輝くボーカルスタイルに、やはり彼女はどこまでもロックシンガーなのだと思い知らされる。

　来年はソロデビュー13年目を迎えるLiSA。凛と前を向き力強く佇む彼女の足もとを支え続けているのは、“アニメ”と、そして“ロック”というふたつのルーツだ。本日12月10日には「炎」が主題歌となっている『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の特別放送も控えている。煉獄杏寿郎の思いとも重なる歌詞やLiSAの説得力ある歌声も相まって、涙なくして観ることができない作品だ。また、同日にはLiSAがオープニングテーマ「明け星」とエンディングテーマ「白銀」を務める『テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編』第一話もオンエア。LiSAの歌声と『鬼滅の刃』シリーズの相性を改めて確認する絶好の機会にもなるだろう。これからの彼女は、私たちにどんな表情を見せてくれるのだろうか。

※1：https://realsound.jp/2017/06/post-81737_2.html