ハリー・スタイルズ、5年ぶりの来日公演を見逃せない理由 ソロアーティストとして進化し続ける“全方位的な表現力”
(2) MCU参加、オリヴィア・ワイルド監督最新作にも出演……俳優としてのキャリアに裏打ちされた表現力
前述の通り、すでに音楽面において十分すぎる程の成功を収めているハリー・スタイルズだが、今の彼は俳優としての活動にも熱心に取り組んでいる。俳優としてのデビュー作となったクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』(2017年)への出演を経て、今年は『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年、日本公開は2020年)で批評家からの絶賛を集めたオリヴィア・ワイルド監督による最新作『ドント・ウォーリー・ダーリン』(11月11日公開)、同性愛がタブーとされた時代に愛し合った男性たちと、その妻による三角関係を描いたベサン・ロバーツの小説『マイ・ポリスマン』を基にした映画『僕の巡査』(Prime Videoにて独占配信中)でそれぞれ主演を務めている。あのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)においても昨年の映画『エターナルズ』を皮切りに参加が確定しており、今後は音楽だけではなく、スクリーンにおいてもハリーを観る機会が増えていくことだろう。そんな彼の姿を生で観ることができるという点においても、今回の来日公演には大きな価値がある。
また、俳優としてのキャリアは、音楽面におけるパフォーマンスの魅力にも繋がっていく。レディー・ガガやデヴィッド・ボウイ、チャイルディッシュ・ガンビーノ(ドナルド・グローヴァー)など、自身が持つ表現力を音楽/演技の両面で発揮してきたポップアーティストは枚挙に暇がない。ステージに立ったハリーは、果たしてどのような表情や動きを見せてくれるのだろうか。
(3)『コーチェラ』でのヘッドライナーも話題になった“至高のライブパフォーマンス”
70年代・80年代へのリスペクトに溢れ、聴き手を包み込むような音楽性と、俳優としてのキャリアを重ねることで深められていった表現力は、何よりもそのライブパフォーマンスにおいて真価を発揮する。ハリーが自身のソロアーティストとしての評価を決定的なものとしたきっかけは、今年の4月における、言わずと知れた世界最大級の音楽フェス『コーチェラ・フェスティバル』のヘッドライナー出演だろう。
重厚なグルーヴや空間を射抜くようなギターソロなど、楽曲に込められたロックミュージックの美味しいところをグッと引き出すバンドの演奏をバックに、時にはポップスターとして愛らしく振る舞い、ある時にはロックスターとして荒々しくシャウトを決めるハリー・スタイルズのステージは、それまでの下馬評を見事に覆し、多くの音楽ファンをも魅了する圧倒的なものだった。かつてのスタジアムロックを再現したかのようなステージセットや照明に、本人が多大な影響を受けたというシャナイア・トゥエインのゲスト出演といった自らのルーツに対するリスペクトが込められたライブ構成も素晴らしく、それでいてOne Direction時代の楽曲も披露するというサービス精神も満載で、まさに2022年におけるポップミュージックのスタンダードを定義するようなパフォーマンスと言っても過言ではなかっただろう。
ステージの模様は即座にSNSを中心に拡散され、GUCCI製のジャンプスーツを身に纏った大胆なステージ衣装も瞬く間にファッションメディアで取り上げられた。彼のステージは音楽という一つのカテゴリではなく、エンターテインメント全体における一つの大きな出来事として取り扱われていたように思える。あのパフォーマンスを生で観ることができるという事実、それこそが「絶対に見逃せない」と言いたくなってしまう最大の理由だが、あれからハリーは『ハリーズ・ハウス』をリリースし、さらなる成長を遂げている。つまり、『コーチェラ』の時よりもさらに進化したパフォーマンスを体験できるということだ。今回の来日公演を見逃す手はない。
また、これは余談だが、ハリー・スタイルズは大の日本好きとしても知られている。その愛の強さは、何度もプライベートで来日していることに加え、前述の『ハリーズ・ハウス』の制作において、影響を受けた細野晴臣の名作『HOSONO HOUSE』(1973年)からアルバムタイトルを引用し、一部の楽曲のレコーディングも東京で行われるという徹底ぶりからも分かることだろう。先日は「THE FIRST TAKE」にも参加しており、今回の来日公演では、きっと様々な形でハリーの日本への愛情を感じることができるはずだ。
最新アルバム『ハリーズ・ハウス』が絶大な成功を収め、俳優としてのキャリアも順調に重ね、今のハリー・スタイルズは間違いなくキャリア史上最も充実した時期を迎えている。前回の来日公演(2018年)は1stアルバムを携えて開催された、言わば「ソロアーティストとしての船出」としてのパフォーマンスだったが、今回の来日公演では、きっと想像を遥かに超えるほどに成長した姿を見せてくれることだろう。ぜひ、満員のオーディエンスで迎え入れたいところだ。
■公演概要ハリー・スタイルズ『Love On Tour 2023』
2023年3月24日(金)有明アリーナ
Open17:30 / Start 19:00
2023年3月25日(土)有明アリーナ
Open 15:30 / Start 17:00
企画・制作・招聘:Live Nation Japan・Creativeman Productions
後援:J-WAVE
協力:Sony Music Japan International
お問い合わせ:ライブネーション・ジャパン info@livenation.co.jp
<チケット料金(全席指定・税込)>
VIP:50,000円(ラミネートパス / グッズ付き、物販優先レーン)
GOLD:30,000円(ラミネートパス / グッズ付き、物販優先レーン)
S:18,000円
A:15,000円
※チケット料金とは別に、チャリティー寄付金150円を手数料(特別チャージ)としていただきます。寄付先は、後日アーティストが選定を行い公演公式サイトで発表いたします。
※未就学児(6歳未満)入場不可・6歳以上はチケットが必要
<チケット販売スケジュール>
●AMERICAN EXPRESS® EXPERIENCES先行:
11月22日(火)2:00pm ~ 11月27日(日)11:59pm
●ライブネーション・ジャパン・プレミアムクラブ先行:
11月24日(木)3:00pm ~ 11月27日(日)11:59pm(抽選)
●クリエイティブマン3A・モバイル会員先行:
11月24日(木)3:00pm ~ 11月27日(日)11:59pm(抽選)
●ライブネーション・ジャパン・メルマガ会員先行:
11月28日(月)12:00pm ~ 11月30日(水)11:59pm(抽選)
●プレイガイド独占先行:
12月1日(木)12:00pm ~ 1月3日(火)11:59pm(抽選)
●その他先行:1月4日(水)~ 1月13日(金)(抽選)
●一般発売:1月14日(土)10:00am(先着)
※各種先行販売の詳細については、来日公演特設サイトをご参照ください。
■リリース情報
ハリー・スタイルズ
最新アルバム『Harry’s House | ハリーズ・ハウス』
<国内盤CD>
発売中(2022年6月8日)
初回仕様限定:ポスター封入 / ¥2,640(税込)
<配信アルバム>
発売中(2022年5月20日)
国内盤CD購入/配信アルバム再生・購入はこちら
<輸入盤>
発売中(2022年5月20日)