横山裕、『舞いあがれ!』で朝ドラ初出演 演技や関ジャニ∞での活動で伝える、挑戦することの素晴らしさ

 福原遥が主演を務めるNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で、10月24日からの第4週「翼にかける青春」より関ジャニ∞の横山裕が出演する。

 本作で横山は、福原演じる舞の3歳上の兄・岩倉悠人役を演じる。自身が生まれ育った工場の町が嫌いで、早くここを抜け出して大金を稼ぎたいと、野心に満ちた性格。現在大学4年生で就職活動中の悠人だが、実家とは音信不通で、怪しげな株トレードを行っていることが明らかになるなど、早くも気になる存在に。そこで、今期の朝ドラに初出演を果たす横山の俳優としての活動にフォーカスしてみたい。

 横山はタッキー&翼や、嵐を輩出した平成の“ジャニーズJr.黄金期”と呼ばれる時代に、関西ジャニーズJr.の存在感を全国区にした立役者のひとりで、デビュー前から『8時だJ』(テレビ朝日系)などのバラエティ番組をはじめドラマにも多数出演してきた。

 中でも2000年放送のドラマ『行け行けイケメン!』(日本テレビ系)では渋谷すばる、村上信五と共にトリプル主演を務め、コメディタッチの学園ドラマを通して彼らのキャラクターを印象づけた。2007年には1月期に二宮和也主演のドラマ『拝啓、父上様』(フジテレビ系)に出演したほか、10月期には赤西仁主演のドラマ『有閑俱楽部』(日本テレビ系)に、大病院の御曹司、菊正宗清四郎役で出演した。当時人気の若手キャストが勢揃いしたことでも注目を集めた作品で、主要メンバー6人とも個性豊か。横山演じる清四郎は冷静沈着、制服をきりっと着こなし、姿勢の良さと黒髪が特徴の文武両道な生徒役を好演。学園ドラマへの出演を経て、年齢を重ねるごとに演じる役柄にも変化がみられた。

 2018年7月には初の月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系/Season3)に出演。2021年4月期にはドラマ『コタローは1人暮らし』(テレビ朝日系)で、連続ドラマ初主演と、俳優としても着実にステップを踏んでいる。また、2017年公開の映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』では、佐々木蔵之介とW主演を務め、存在感を発揮。佐々木が演じるヤクザの桑原保彦とタッグを組む、ヘタレで貧乏な建設コンサルタントの二宮啓之を演じた。映画プロデューサーの小清水(橋爪功)から儲け話を持ちかけられ、出資金を持ち逃げされてしまうところから物語が展開する。滾る桑原とやる気のない二宮。2人の歪なタッグがユニークで、終始関西弁で交わされるセリフによって心情が伝わり、その間合いが独特のテンポを生み出していた。

 2019年には『映画 少年たち』に出演。デビュー前のSixTONES、Snow Man、なにわ男子をはじめ、東西のジャニーズJr.が多数出演した話題作で、横山は彼らを監視する看守長・中林役を演じた。長身メンバーが多く、佇まいからも迫力が感じられるのだが、横山が演じる中林の厳しさや鋭さ、知られざる過去を内包した、まるで別人のような厳格さを醸して、若者と看守の対峙シーンに、鋭い空気感をつくり物語を引き締めていた。

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