横山裕、『舞いあがれ！』で朝ドラ初出演　演技や関ジャニ∞での活動で伝える、挑戦することの素晴らしさ

　横山は俳優としての活動のほかに、後輩が出演する舞台の演出も手がけてきた。2020年に東京グローブ座で上演した舞台『青木さん家の奥さん』には、当時デビュー前の、なにわ男子・大橋和也、藤原丈一郎、 Aぇ! group の末澤誠也、草間リチャード敬太らが出演。藤原からは会見で「オチが全部、前日に変わった」と亡きジャニー喜多川氏の演出に似ているとのエピソードも語られた（※1）。

　俳優としても主演、バイプレーヤーと着実にキャリアを積むだけではなく、演出に裏方として携わることで、芝居もより一層の深みが増していく。現在放送中の『関ジャニ∞のあとはご自由に』（フジテレビ系）では、アドリブで芝居をする風変りな番組にメンバー全員で挑戦中。小池徹平が出演した9月5日深夜の放送回では、「関ジャニ∞のメンバーを競わせて遊びたい」という小池の方針のもと、横山は大倉忠義、村上信五と共に指名を受けた。アドリブドラマ「王位継承物語」で王国でナンバーワンのロマンチストでナルシストすぎる役に。劇中では横山がストーリーを動かす場面が多々あり、他のキャストが背を向けて笑い震える一方で、毒入りのワインを飲んで倒れるまで役をまっとうする姿があった。横山が最後に放った一言が後の展開に効いていたのが印象的で、アドリブ劇でありながらも先を見越したかのような演技が光っていた。

　さて、『舞いあがれ！』第4週から登場する横山。毎週木曜にレギュラー出演している『ヒルナンデス！』の出演を一時休止しての挑戦と、長年出演してきた番組からも愛されていることが伝わってくるのが横山らしい。ライブでトランペットやギターを1から始めてマスターしたように、横山はいつも挑戦することの素晴らしさを教えてくれる。朝ドラ初出演という41歳での新たな一歩を見届けたい。

※1：https://hochi.news/articles/20200122-OHT1T50228.html?page=1