BE:FIRST、楽曲に新たな解釈生み出すMVの味わい深さ クールなダンスシーンから柔らかなドラマ仕立てまで
さらに、先日公開された「Message」のMVでも、演技シーンといったイメージカットに重点を置いており、ダンスシーンは全体の約2割と、こちらもかなり短尺。ダンスカットの少なさという意味では共通している両曲だが、映像の世界観や音楽性はほぼ真逆であることに注目したい。「Betrayal Game」は、ネオンが照らす夜の街並みと落ち着いたトーンの室内のセットがどこか無機質でひんやりとした印象を受け、メンバーも全編を通してクールな表情を浮かべている。対照的に、初のドラマ仕立てになっている「Message」はあたたかな雰囲気の映像となっており、笑い合うメンバーの表情が印象的だ。同曲で描かれる、7人が思い悩みながらも互いに繋がりを築いていくストーリーの解釈は様々だろう。見る側の想像を膨らませ、受け取り方は人それぞれであるという点は、BE:FIRSTが掲げている「媚びない、だけど誰も否定しない」という信念にも共通しているように感じる。
キレのあるダンスが持ち味の作品と、柔らかな人間味をより強く感じる作品。映像としては全くタイプは異なるが、デビューからたった1年の間に、これほど幅広い楽曲やMVの数々が生み出されてきたことに驚かされる。BE:FIRSTのMVはどれもギミックにこだわりを感じ、楽曲の解釈を一層広げているように思う。芸術の秋、これまでに公開されたMVを見返し、映像に隠されたヒントを探しながら、楽曲ごとの世界観を今一度じっくりと味わってみるのはいかがだろうか。
※1:https://www.businessinsider.jp/post-254460
※2:https://rollingstonejapan.com/articles/detail/37662/3/1/1
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