猫又おかゆ、多彩な歌声でファンに直接届けた感謝の気持ち 戌神ころねも駆けつけた初リアルソロライブを観て

猫又おかゆ、初のソロリアルライブを観て

 ホロライブゲーマーズの猫又おかゆが、初のリアルソロライブ『ぽいずにゃ~しんどろーむ』を9月30日に立川ステージガーデンにて開催した。

 9月6日にはライブタイトルと同名の1stアルバムをリリースするなど、特にこの数カ月は配信活動のみならず音楽方面の活動も活発な猫又。初の有観客ソロライブでは、新衣装といったビジュアル面でも、歌やダンスパフォーマンスでも進化を遂げた姿を見せ、目の前に集まったファンに直接感謝の気持ちを伝えた。

猫又おかゆ

 オープニング映像ののち、ステージに現われた猫又がダンサーの“おでんガールズ”を迎え披露したのは、彼女の初のオリジナル曲「もぐもぐYUMMY!」。軽快なサウンドが流れ始めるや否や、会場は紫色のサイリウムで溢れる。普段YouTubeで行われるホロライブメンバーによる配信ライブにも多数出演している猫又だが、この日はリアルライブなだけあって広い会場の音響も特別感を作り出していた。「みんな、今日のソロライブ楽しみにしてくれてた~? 僕はすっごい楽しみにしてたよ!」と手を振る猫又自身も普段の落ち着いた雰囲気こそ崩さないものの、その声色からは高揚しているのが伝わる。「こんなにたくさんのみんなが1階席から3階席までいてくれて、僕はとっても嬉しいです。みんなみんなー!」と嬉しそうに呼びかける姿も愛らしい。

 ロックチューンの「カミサマ・ネコサマ」では曲調に合った力強い歌い回しや、歌詞にぴったりな甘やかすような歌声など、次々に展開していくサウンドに合わせて器用に声色を変えていく。集まったオーディエンスはセリフ部分や合いの手では楽し気にサイリウムを振っており、改めてリアルの場に集まったという感慨があった。

 そんな喜びに満ちた雰囲気の中、「パボ」の間奏ではこの日のために仕立てたという新衣装にチェンジ。その新衣装の雰囲気とぴったりな「毒の王子さま」へ。低音を中心に聴き心地のいい歌声で囁くように歌うと、「Suspect」では同じく落ち着いた歌唱ながら、柔らかい高音をメインに据えた音域でがらりと印象を変える。2曲の対比が猫又の歌唱の幅広さを物語っていた。

 なお、新衣装はショートパンツに短いレースのスカートがついている仕様。このレースやブーツのリボン、髪の毛や尻尾の動きも含め、滑らかに動く衣装や3Dモデルが臨場感とダンスの見ごたえを増大させていた。

 「あっかんべ」では渾身のデスボイスも披露。歌い終えると「デスボイス、びっくりした? 今日のために密かに練習してました。毎日防音室の中で叫んでたんだ」と練習を重ねたことを告白する。先日リリースしたアルバムは総勢11組の作曲家やボカロPが参加しているため、曲調や音楽ジャンルも豊かなアルバムに仕上がっているが、猫又がライブで声色や表情を変えながら次々と歌う様子は圧巻だった。

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