三浦風雅、音楽が大好きだと全身で伝えた温かな時間 EXシアターで迎えたツアーファイナル

三浦風雅、EXシアターワンマンレポ

 アンコールに応え、ライブTシャツに着替えた三浦とバンドメンバーが再びステージに登場した。「今日この瞬間にしか響かせられない音楽を」届けたかったという三浦。EX THEATER ROPPONGIに立つことが夢だったと話す一方、「ワンマンライブをあと何回できるんだろう」ともこぼした。揺れ動いているのかもしれない気持ちを抱えながらも、「ライブっていう空間、マジでいいな」。三浦は、噛みしめるようにそう言った。

 アンコール1曲目は「君と僕の「I love you」」。甘く温かく、誠実な歌声。三浦の真骨頂とも言える曲だ。聴く者に幸せや力を与える、心に訴えかける――その不思議な声で、もうすぐ結婚する友人に向けて、美しいミディアムナンバー「誓い。」を歌う。これ以上ないほどまっすぐで、優しい歌だった。

 三浦は最近、夢を一つ叶えた。それは、新曲「君が君でいられるように」が、映画『海岸通りのネコミミ探偵』主題歌に起用されたこと。「叶えてくれたのはみなさん」「ここに立っていることは奇跡」。ライブを通して三浦は、ファンへの感謝を何度も伝えた。そして、これからまだまだツアーで回りたい場所がある、精一杯頑張ると、未来についても語った。「みんながみんならしくいられるように」と、晴れ晴れと歌いあげたラスト。そこには、三浦風雅が歌うからこその説得力があった。理想通りじゃないかもしれない、道なき道かもしれない。それでも三浦が強く進み続けるその先を、これからも見ていたいと思った。

三浦風雅(写真=アンザイミキ)

■セットリスト
1.Start
2.Flower
3.Sunshine
4.Steady
5.夏空
6.世界中にメリークリスマス
7.未来話
8.思い出に花を添えたら
9.Image
10.CANVAS
11.Livin' it up
12.Call my name

En1.君と僕の「l love you」
En2.誓い。
En3.君が君でいられるように

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