ENHYPEN、初のワールドツアーで語るメンバーへの想い 「この7人でデビューできて良かった」

ENHYPEN、ワールドツアーソウル公演レポ

 ここからはひたすらラストに向けて突き進むのみ。未知の世界への扉を開くメンバーたちの映像が映し出され、ファンの期待が高まる中、いきなり強烈なギターリフが鳴り響く。スタートしたのは、今年1月にリリースしたヒット曲「Blessed-Cursed」だ。ロックとヒップホップをミックスした熱いサウンドをバックに一糸乱れぬダンスを披露する7人。ビジュアル面に注目が集まることも多いグループだが、こうした隙のないパフォーマンスを見ると、実力派としての評価もこれからますます高まっていきそうだ。

 続いてテックハウスにディスコのフレイバーを加えた人気曲「Go Big or Go Home」を披露し、観客が総立ちとなったところで、それぞれが感謝の言葉を述べた。「このツアーを終えてソウルに戻ってきたとき、さらに成長したENHYPENとしてみなさんの前に立ちたいと思います」というJUNGWONのコメントで締めくくり、メンバーたちは「WALK THE LINE」をBGMにステージ中央に集結。コンサートの本編最後の曲として用意されたのは「Future Perfect(Pass the MIC)」だった。〈진짜 내 목소리를 꺼내/우리의 미래를 그려내〉(本当の自分の声を出して/僕たちの未来を描き出す)という歌詞は、これからの自分たちに向けたものなのだろうか。その歌声はいつになく感情がこもっていたように思う。

 アンコールに応えて登場したメンバーは、「ParadoXXX Invasion」で再びファンを魅了。ここにきてようやくリラックスしたのか、本音を語り始めた。

「本当に終わらせたくない気持ちでいっぱいです」(HEESEUNG)
「2年前はこうやってライブができるとは想像できませんでした」(JAKE)
「みなさんのおかげで何でもがんばろうという気持ちになれました」(JAY)
「人前で話すのが苦手だったのですが、少し話せるようになってステージを楽しめるようになりました」(SUNGHOON)
「みなさんのおかげでこの場所に立っていると思います。その気持ちを忘れたくありません」(JUNGWON)
「ここにいることができるのも、この7人でデビューしたのもすべて運命です」(NI-KI)
(目を潤ませながら)「このメンバーと一緒にデビューできて良かったです。時間が経つほどそう実感するんです」(SUNOO)

 ありったけの思いを口にした彼らはオルタナティブロック「SHOUT OUT」を丁寧に歌い上げ、名残惜しそうに去っていった。

 デビューから現在まで温かく見守ってくれたファンの思いをしっかりと受け止めたENHYPENは、これから海外へと旅立っていく。10月はアメリカで公演を行い、11月にはいよいよ日本にやってくる。日本1stアルバム『定め』のリリース直後となる日本公演でもきっと観客を熱狂の渦に巻き込むに違いない。

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