日向坂46 齊藤京子、満を持してシングル初センターに デビュー時から一貫した“歌姫”としての存在感

 10月26日に発売となる日向坂46の8thシングル表題曲「月と星が踊るMidnight」のセンターを、一期生の齊藤京子が務めることが公式に発表された。齊藤は今回、満を持してシングル初センターに抜擢されることとなった。

 女性ファッション誌『ar』のレギュラーモデルを務め、ファッション面でも活躍する一方、ヒコロヒーとの番組『キョコロヒー』(テレビ朝日系)では歯に衣着せぬ発言の面白さでバラエティを盛り上げるなど、唯一無二の個性を持つ齋藤だが、デビューの頃から一貫して変わらないのが“日向坂46の歌姫”としての存在感だ。

 中学生の頃から歌手になることを夢見てボイストレーニングに通い、何度もオーディションに挑戦するも合格できず、歌手の道を諦めかけた時にけやき坂46新メンバーオーディションを見つけ、2016年5月に合格。2017年に放送された、けやき坂46主演ドラマ『Re:Mind』(テレビ東京系)主題歌「それでも歩いてる」にて、齊藤は初めてセンターに抜擢されている。フォーク調の楽曲と、齊藤の持ち味である低音ボーカルがノスタルジーを際立たせており、秋元康も「スタッフと打ち合わせしてる時に齊藤京子のソロで行きたいというところから始まった」と楽曲の制作秘話を語っている(※1)。けやき坂46のデビューアルバム『走り出す瞬間』にはソロ曲「居心地悪く、大人になった」も収録され、まさに齋藤のアイドル人生を体現した、一つの到達点と言える楽曲になっていたことも印象的だ。

けやき坂46『それでも歩いてる』

 一方、日向坂46に改名後は、「もし選んでいただけるのなら、スタッフさんやファンの方の期待に応えたい気持ちはあります。その一方で、『日向坂』で活動しているときは、私が目立つことより、グループとしてのパフォーマンスの高さを追求することの方が大切だと思うんです」と語っている通り(※2)、同じく歌とパフォーマンスに定評がある加藤史帆との鉄壁のシンメトリーとして、あるいは二期生でセンターとなった小坂菜緒や金村美玖、初フロントになるメンバーたちを隣で支える役割を担うことで、グループのパフォーマンスをバックアップしてきた。

 歌においても、齊藤はじわじわと音域を広げていく歌唱を得意としており、ソロ歌唱で存分にその魅力が発揮される。齊藤自身も「私の歌声ってベースだから、ほかの人が入ると聴こえなくなるんですよ」(※3)と語る通り、大勢で歌う曲だと埋もれてしまうことがあるようだ。しかし、日向坂46を代表して歌唱するのはやはり齊藤の役割であり、『第62回日本レコード大賞』(TBS系)で加藤史帆と共にザ・ピーナッツ「恋のバカンス」を歌ったり、『NHK WORLD JAPAN presents SONGS OF TOKYO Festival 2021』の「シティポップ特集」でも加藤とのデュエットで竹内まりや「プラスティック・ラブ」を歌うなど、齊藤の説得力ある歌声が日向坂46を支えてきたのは紛れもない事実だ。

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