遊助、時代と向き合いながら訴えかける未来への希望 熱いエネルギーに満ち溢れた全国ツアーセミファイナル

遊助、希望のエネルギーに満ちた東京公演

 Heartbeatによるバンドメンバーの紹介が終わると、遊助はポップな衣装で登場。パフォーマーと肩を組みロックダンスを披露すると「最高の未来に向かっていきましょう」と「一笑懸命」に繋げる。〈ワハハ... ガハハ...〉のフレーズに合わせてペンライトを振る観客のボルテージはどんどんギアが上がり、会場が大きく揺れるお祭り状態に。手のひらで汗を拭う遊助は、間髪入れずに「マジ歌」を披露。〈今だブチ上がれ〉の歌詞で観客のペンライトがさらに高く上がり、熱気は最高潮に達した。

 「この曲もみんなの心に寄り添うように」と前置きし本編最後に「いるよ」が披露され、ミラーボールが会場を眩しく照らす。幸せそうな笑顔で捌けていく遊助を見届けるや否や、アンコールを求める拍手が会場全体に広がった。アンコールに応えて「チャンピオン」で再登場すると、客席もステージ上もパーティーさながらに踊り明かし、遊助もパフォーマーもステージから落ちそうなほど走り回る。息を切らしながらも続けて「新曲やります!」と宣言。サンプリングカバー曲「浪漫飛行〜君と逢えたら〜」と「さすらい〜旅路〜」を歌い上げ、「もうそろそろ旅に出てもいいんじゃないかって思って」とこの2曲をサンプリングした背景を語った。

 その後「時代のせいにするんじゃなくて、俺たちの時代を明るい方に持っていけるようにって作った曲です」と前置きし披露したのは、9月21日リリース予定の新曲「僕らの時代」だ。熱い想いを込めて歌い上げた遊助は「思い出してグッときちゃった」と込み上げるものがある様子だった。「時代のせいにして諦めてほしくない」ーーそんなメッセージが会場に染み渡る中、ラストに「History Ⅷ」を演奏した。最後に「今日まで頑張ったからこそ、ここにいる自分に大きな拍手を」と温かい言葉を残して、くるりと陽気に駆けながら遊助が去っていき、ライブは幕を閉じた。

 飾らない笑顔と、目の離せないチャーミングな仕草が印象的な遊助。その屈託のない笑顔には「ここを選んで来てくれてありがとう」といったメッセージが込められているように感じた。ニューシングル『僕らの時代』のリリースと共に、これからの活動も楽しみに見守りたい。

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