SARUKANI『猿蟹大百科』ソロインタビュー先行公開第1弾 Koheyが振り返るビートボックスとの出会いと大会での学び

 日本を代表するビートボクサー・SO-SOを中心に、RUSY・KAJI・Koheyの4人で構成されたヒューマンビートボックスクルー・SARUKANI初のオフィシャルブック『猿蟹大百科』が9月15日に発売される。

 リアルサウンドでは発売に向けて、本書の中に収められたメンバーの撮り下ろしソロカット&インタビューの一部を先行公開していく。本日公開するのはKohey。高速ビートを得意とし、『Asia Beatbox Championship 2019』ソロ部門3位をはじめ、数々の世界大会で活躍する彼のビートボックスとの出会い〜大会出場のパートを紹介する。(編集部)

Koheyソロインタビューの一部を先行公開

Kohey(写真=下屋敷和文)
Kohey(写真=下屋敷和文)

ーービートボックスを始めた経緯から改めてお伺いしてもいいですか。

Kohey:僕は中学生の頃YouTubeにハマって、ビートボックスで一番最初に見たのがHIKAKINさんの動画。「Beatbox Game」などを見ながら、周りがやっていないマイノリティなことをできるようになったらかっこいいなと思って練習するようになりました。その時はまだHIKAKINさんが好きでビートボックスを追いかけている感じだったんですけど、2012年のドイツの『Beatbox Battle World Championship』という世界大会のSkiller VS Alemの動画を見て。これは今の僕のスタイルにも影響を与えています。当時の僕からしたら二人ともやっていることが異次元で、最強対最強の戦いを見ているようですごくかっこいいなと。僕もこの人たちの枠組みに入りたいと思い、プレイヤーとして上手くなりたいと決心しました。

 日本の大会で初めて出場したのは『Boice Less Festival』という高知県の大会です。勉強や部活があって、それまでずっと大会に顔を出せないままSNSを中心に活動していて。当時『Asia Beatbox Cham pionship 2018』のワイルドカードはオンライン形式だったので、一度も現場でのバトルを経験していなかったけど出してみたら通過してしまって。その前に経験しておこうと挑んだのがそのイベントでした。正直自信はあまりなかったのですが出ておいてよかったです。

 人生2回目のリアルな大会がアジア大会で台湾への遠征でした。やっぱりそこでは経験値の浅さが出てしまいました。ひたすらすごいことをし続けるのではなくバトルには波が必要だとか、どういうことをすればお客さんが盛り上がるのか、どういう音質が会場に合うのかとか、すごく勉強になりました。経験を通してそういうことを真剣に考えるようになったし、2018年は課題がめちゃくちゃ多かったですね。僕的にはあの時期が一番楽しかったかな。見えていない世界が急に鮮明になった感覚がありましたね。

ーー2019年にはSARUKANIも含めた次なる展開が始まっていくわけですよね。

Kohey:2019年もリベンジでアジア大会に出場しました。2018年の課題を踏まえて研究して、当時韓国チャンピオンだったCloudにも勝つことができていい成果を残せました。予選も本選も相手がCloudだったんですけど、当時、彼はかなり波に乗っていたのでプレッシャーは大きかったです。なんとか勝てたものの、その時も課題はありましたね。本当に優勝する人たちは、予選である程度力を抜いているというか、自分の一番の強みを残してるんですよ。僕は予選を通過したことがなかったのと、絶対に3位以内に食い込みたいという思いで予選のバトルから得意なネタをいっぱい使って飛ばしまくっていたんです。だからCHUANという香港チャンピオンと当たった時、ネタ切れギリギリで。CHUANの見せ方も上手くて負けてしまいました。期待値も込みでオーディエンスは全部僕だったんですけど、ジャッジのフラットな目で見たらやっぱりCHUANで。新たな課題でしたね。

この続きはSARUKANIオフィシャルブック『猿蟹大百科』にて。
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『猿蟹大百科』帯あり

■商品情報
SARUKANIオフィシャルブック『猿蟹大百科』
サイズ:160 × 220mm
96ページ
価格:3300円(税込)
発売日:9月15日(木)
ISBN 978-4-909852-34-2
C0076

<書籍内容>
・SPECIAL PHOTO、GBB PHOTO、LIVE PHOTO
・メンバーソロインタビュー(SO-SO、RUSY、KAJI、Kohey)
・関係者が語るSARUKANI(Gene Shinozaki、Rofu、Ryosuke“Dr.R”Sakai)
・WE LOVE SARUKANI:著名人が語るSARUKANIの魅力
(香里奈、蔦谷好位置、三吉彩花、鈴木おさむ、遠藤章造(ココリコ)、ランジャタイ、田中洸希(SUPER★DRAGON)、AFRA、Daichi、OdAkEi、ずま(虹色侍)、おしら(しらスタ)、TATSUAKI)
・RUSYによるループステーション解説
・SARUKANI Fun Facts(メンバー4人が語り合う楽曲制作の裏側、年表、用語集)
など

■SARUKANI プロフィール
日本を代表するビートボクサー・SO-SOを中心に、RUSY・KAJI・Koheyの4人で構成された、口から出る音だけで楽曲を制作するビートボックスクルー。ポーランドで行われたビートボックスの世界大会『Grand Beatbox Battle 2021』ではSO-SO&RUSYによるSORRYがタッグループ部門で日本人初の世界チャンピオン、SARUKANIがクルー部門で世界2位を獲得。その他ネット発キャラクター・ブルーハムハムとのオフィシャルコラボレーションや日テレ系『スッキリ』などに出演。キャッチーでありながらも斬新で力強い彼らの楽曲は世界各国でファンを獲得している。

<SNS>
Twitter:https://twitter.com/SarukaniBeatbox
Instagram:https://www.instagram.com/sarukanibeatbox/
YouTube:https://www.youtube.com/SARUKANI
TikTok:https://www.tiktok.com/@sarukanibeatbox
LINE:SARUKANI – おさるクラブ https://line.me/R/ti/p/%40304nerns

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