King & Prince、KOH+、ORANGE RANGE、adieu……9月14日リリースの新譜4作をレビュー
毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は9月14日リリースのKing & Prince『TraceTrace』、KOH+『ヒトツボシ 〜ガリレオ Collection 2007-2022〜』、ORANGE RANGE『Double Circle』、adieu『adieu 3』の4作品をピックアップした。(編集部)
King & Prince『TraceTrace』
6月に発売したアルバム『Made in』も好調のKing & Princeから、10枚目となるシングル『TraceTrace』が到着した。表題曲はメンバーの永瀬廉が主演を務めるドラマ『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』(日本テレビ系)の主題歌。エレクトリックなサウンドを基調とした楽曲が、新鮮な印象を与えるダンスナンバーだ。どこか近未来的で無機質なイメージと対比するように、それぞれのボーカルスタイルはフィジカルに寄せた仕上がり。サビまでの間に、5人それぞれのソロパートも用意され、聴きどころのひとつとなっている。ドラマになぞらえた“歴史”というテーマを意識しつつも、歌詞に込めたのは、まだ見ぬ未来に向け一歩ずつ進んでいこうというメッセージ。それは着実に成長を積み重ねるグループの姿とも重なり、胸に響く。(渡部)
KOH+『ヒトツボシ 〜ガリレオ Collection 2007-2022〜』
福山雅治が作詞・作曲・プロデュース、柴咲コウがボーカルを担う音楽ユニット、KOH+が9年ぶりに再始動。リードトラックは、『ガリレオ』シリーズの劇場版第3弾『沈黙のパレード』主題歌「ヒトツボシ」。濃密にして繊細なメロディライン、緻密さと生々しさを含む、ギターのアンサンブルを中心としたサウンドメイク、そして、愛する“君”との別離と幸せを願う姿を描いた歌詞。柴咲の奥深い歌の表現を引き出す、福山の入念なプロデュースワークの跡が感じられる楽曲だ。そのほか『ガリレオ』シリーズの各主題歌「KISSして」「最愛」「恋の魔力」、柴咲のコーラス、福山の声を新たにレコーディングした「99 -New Era Remix-」、ガットギターの音色を加えた「ヒトツボシ Acoustic Arrange ver.」を収録。(森)