清宮レイ&松尾美佑、鈴木絢音&久保史緒里、中西アルノ&池田瑛紗……乃木坂46の絆深める注目コンビ

 神宮公演最終日。「好きというのはロックだぜ!」の演出で、金川紗耶は当日ステージに立てなかった掛橋沙耶香のタオルを満面の笑顔で掲げていた(この日、掛橋は神宮公演初日での怪我により大事をとって休演)。オーディションで出会い、加入当初からすでに仲の良かった2人は早くから自分達を「さやちゃんず」と名乗っている。金川と掛橋の親しい関係性が広く知られるきっかけとなったのは、『乃木坂工事中』(テレビ東京)の「VTRクイーン決定戦」にて2人が企画した「レトロゲーム実況」だ。後に番組MCであるバナナマンとのリベンジマッチにまで発展していく『ファイヤープロレスリング』対決は多くのファンの記憶に刻まれているとともに、2人の距離の近さをも映し出していた。

 ほかにも2人揃っての『のぎおび』出演や雑誌の取材など、さやちゃんずとしての稼働も多くあったが、それは2019年〜2020年に集中していた。「買い物も一緒で、数が多すぎて言わないほど」と配信内で掛橋が明かしているように、同じ空間にいたり、連絡しあっていることが日常になっていったからこそ、最近はそこまでさやちゃんずとしての活動が表に出てこなかったとも捉えられる。だからこそ、こうして待ち望んでいた場面で金川が掛橋のタオルを広げていたことは多くのファンの胸を打った。配信を観ていたであろう掛橋にも金川の思いは届いたはず。さやちゃんず復活の時だ。

 ここまで、2〜4期生のコンビを紹介してきたが、加入から半年が経った5期生にも続々とコンビが誕生しつつある。冨里奈央と五百城茉央の「なおまお」、川﨑桜と一ノ瀬美空の「さくみく」などが挙げられるが、中でも特筆したいのが中西アルノと池田瑛紗のコンビだ。『乃木坂工事中』の企画「5期生 スポーツ女王No.1決定戦」の中で「中西、跳ベルノ?」とからかう池田に、中西が「『できないの!』だよ」と返す一幕。おそらくこの前から2人の間で「アルノ」にかけた名前イジりはされていたのだと想像されるが、競技の間でのやりとりから池田の度胸と2人の仲睦まじい関係値が垣間見える。ほかにも中西が親知らずを4本一気に抜き、顔のフォルムが“中西マルノ”になった際も、ここぞとばかりにイジりにいく池田。そこにはもう一人仲の良い一ノ瀬も参加することが多いが、中西本人がその様子をブログにアップしていることからも分かるように、イジられることが満更でもなさそうなのは彼女たちに心を許している証拠だ(※2)。『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)では池田をセンターにして、中西と一ノ瀬の3人で「ハレ晴レユカイ」を歌唱。徐々にこのコンビ/トリオも注目されつつある。

※1:https://realsound.jp/tech/2019/06/post-380389.html
※2:https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/100339?ima=0130

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