Orangestar、5年ぶりに立ったライブのステージ 一人ひとりが思い描く情景を共有した『UNDEFINED SUMMER-NOISE』

Orangestar、5年ぶりライブレポ

 爽やかな疾走感のある「未完成タイムリミッター」、「快晴」と続け、ぐいぐいと熱気を高めていくライブ終盤。アンコールでは「未完成だけど、短い新曲を持ってきました」と疾走感のある新曲「Aloud」を披露し、「夏色アンサー」へ。

Orangestarライブ(写真=HARUNA AOI(superbly inc.)、SHIMOYAMA HARUKA)

 そのあとのMCでは「作曲を始めてもう10年経つみたいで……普段は1人でポチポチ作っているだけなので本当に聴いてくれる人がいるのかって思ってました。今も実感はないんですけど、素敵な光景を見ることができて本当に良かったなと思います」と静かに語る。そして「次の曲は8年前くらいに作った曲です。この曲がなかったら音楽活動を続けていなかったかもしれません」と話した「イヤホンと蝉時雨」を披露。会場のサイリウムは緑に染まり、きらびやかなピアノやOrangestar、夏背、遼遼のコーラスが爽やかに楽曲を彩る。そして、間髪入れずにドラムのカウントからこの日2度目の「DAYBREAK FRONTLINE」へ。エンドロールとともに奏でられた「DAYBREAK FRONTLINE」は、夏背とOrangestar、遼遼の3人に加え、ボーカロイドIAも交えた全員歌唱によるバージョン。エンドロールということもあってか、終盤まで緊張していると語っていたボーカル2人も肩の力が抜けた様子で、夏背に至っては時に飛び跳ねながらハイトーンを響かせる。この曲をIAバージョンだけでなく3人のボーカルでも聴きたいという、密かにみなが思っていたであろう願いを叶えた贅沢な時間を過ごし幕を閉じた。

Orangestarライブ(写真=HARUNA AOI(superbly inc.)、SHIMOYAMA HARUKA)

 エンドロールが流れ切ったあと、スクリーンに映されたのは「See you next Summer…」の文字。うだるような暑さの続く今年の夏だが、そんな夏の記憶を塗り替えるような爽やかなひとときを作り上げてみせた。そしてアンコール後には、Oragenstarから「今日の映像が後日アーカイブ配信されます」との発表も。詳細は近日発表されるようだ。

■セットリスト
1.roars
2.Henceforth
3.Surges
4.空奏列車
5.霽れを待つ
6.アスノヨゾラ哨戒班
7.水星
8.DAYBREAK FRONTLINE
9.Alice in 冷凍庫
10.Uz
11.ノクティルーカ
12.サンダルリープ
13.回る空うさぎ
14.雨き声残響
15.未完成タイムリミッター
16.快晴

En1.Aloud(新曲)
En2.夏色アンサー
En3.イヤホンと蝉時雨
En4.DAYBREAK FRONTLINE

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