櫻坂46、かつての“笑わないアイドル”が遂げた変化 1stアルバム『As you know?』が示すグループの現在地

 櫻坂46が8月5日、公式YouTubeチャンネルにて緊急生配信を行い新曲「摩擦係数」を初披露した。普段は明るく可愛らしい笑顔を見せる彼女たちもステージの上では一変。白い衣装に身を包み切れ味鋭いパフォーマンスを見せるメンバーたちの表情は、まさに真剣そのものだ。披露後には全国アリーナツアー『2nd TOUR 2022“As you know?”』と東京ドーム2daysの開催を発表し、今後の活動への強い意気込みを覗かせた。

 先日発売した1stアルバム『As you know?』を携えてまわるこのツアー、とりわけ東京ドームでの公演は、櫻坂46にとって大きな意味を持つ。3年前の欅坂46時代に一度東京ドームに立ったことがあるが、その時とはグループ名も持ち曲も中心メンバーも変わり、ほとんど新しいグループとして成長を果たした。その成果が形になって表れる場となるだろう。

 グループの成長は、今回のアルバムからも見て取れる。まずアルバムで最も印象的なのはそのジャケットデザインだ。青みがかったワントーンのデザインは今までになくスタイリッシュで、爽やかさの中にもメンバーたちの笑顔が温かい。かつては“笑わないアイドル”と言われ、ジャケット写真でもほとんど笑顔を見せてこなかった彼女たち。こうした点でもグループの大きな変化を感じ取れる。

 アートディレクションを担当したのは、これまでも櫻坂46のアートワークを手掛けてきたKing Gnuの常田大希が主宰するクリエイティブチーム・PERIMETRON所属のOSRIN。曰く「初めて笑ってくれと伝えました 青写真に 彼女たちの未来を描きたいと思ったから」というように、この斬新なアートワークにはグループの未来が描かれているという。

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