デビュー10周年の石崎ひゅーい、菅田将暉とのコラボ曲「あいもかわらず」はリスナーの“人生の友”に 二人の絆から紐解く

石崎ひゅーい×菅田将暉「あいもかわらず」を聴いて

 2人が初めて出会ったのは数年前の話で、『音楽と人』2016年7月号での初対談を経て、今では一緒に曲作りをしたりごはんを食べに行ったりするほどの仲になった。2人で作った曲の中には「さよならエレジー」や「虹」のように広く愛されるに至ったものもあれば、世に発表されていないものもたくさんあるらしく、要するに、子どもがサッカーやブロックで遊ぶような感覚で彼らは音楽を楽しんでいるようだ。いち表現者としてのリスペクトが根にありつつも、泥だらけのままじゃれあえるほど、心を許し合える関係性。だからこそ「10周年の節目に大切な人と歌を歌いたいと思いまして。真っ先に菅田くんが浮かび、お声がけをしたところ、快く引き受けてもらいました」(石崎のライブMCより)という展開に自然となっていった。

 石崎曰く「僕と菅田くんの足跡みたいな歌を作りたい」という想いから制作された「あいもかわらず」はハートフルなミディアムナンバーで、2人を結ぶ絆、信頼が形になったような曲だ。時に温かく時に力強い2人の声で歌われているのは、“君がいれば僕は僕らしくあれる”といった想い。この曲をお守りとして、石崎ひゅーいは次の10年へ進んでいく。また、菅田も「子どもの頃と同じベッドで横になりながらその曲を聴きました。嘘みたいに不安が吹き飛んで、やるべき事が見えました」とコメントしているように(※2)、彼にとってもまた、“この曲があるからまた頑張れる”といったセーブポイント的な楽曲になったのではないだろうか。

 10周年ライブでは「10年で変わったことはいろいろあるけど、みんながいてくれて初めて石崎ひゅーいの音楽が完成するということは、始まりの頃から今まで、そしてこれからもずっと変わらないことだと思います」「なので、これからもずっと、みんなが、あなたが、僕が作る歌っていう物語の主人公でい続けてください」と語られたが、“みんな”を“あなた”と言い直さなければしっくりこないのがデビュー10周年の石崎ひゅーいであり、特別な背景を持つこの曲に自分だけの物語を重ねられるのが私たちリスナーの特権だ。石崎と菅田を結ぶ絆から生まれた「あいもかわらず」は、私たち一人ひとりの人生の友となってくれることだろう。

※1、2: https://realsound.jp/2022/07/post-1086033.html

石崎ひゅーい×菅田将暉「あいもかわらず」
石崎ひゅーい×菅田将暉「あいもかわらず」

■リリース情報
石崎ひゅーい×菅田将暉「あいもかわらず」
2022年8月2日 配信リリース
作詞作曲:石崎ひゅーい 編曲:トオミヨウ
https://erj.lnk.to/aimokawarazuAY

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