jon-YAKITORY feat. Yupman「謀反くん」チャート好調 中毒性ある歌詞と歌声に集まる注目
ボカロシーンの盛り上がりがJ-POPを救う
この曲がリリースされた7月29日、ボカロシーンではDECO*27「ゾンビ feat. 初音ミク」、syudou「いらないよ」、wotaku「ドルフィンキック」といった作品が続け様に投稿されている。そのどれもが個性的で独創性にあふれていた。シーンは今まさに活況を迎えていると言っていいだろう。
近年のボカロカルチャーの隆盛は目覚ましい。YOASOBI「夜に駆ける」やAdo「うっせえわ」、yama「春を告げる」といった数々のスマッシュヒットは、すべてボカロ出身のプロデューサーたちによるものである。ボカロシーンは、いまやJ-POPの台風の目と言っても過言ではない。
ボカロPは言うまでもなくVOCALOIDを使用して楽曲を作る。そのため、その時点で他者と共通した歌声(初音ミク等)を使用しており、作品はメロディと歌詞によってだけで区別される。したがってボカロPたちは、純粋に楽曲のオリジナリティだけで勝負しているわけだ。
メロと詞という楽曲の基本的な部分でどれだけ独自性を発揮できるかでしのぎを削り合って来たからこそ、今回の「謀反くん」のように歌い手を起用した場合でも、これまでのJ-POPシーンではなかったような個性的な楽曲を生み出すことができるのだろう。ボカロシーンの発展が、今後のJ-POPをより面白くしていく鍵となりそうだ。
※1:https://twitter.com/jon_408/status/1553939896464977920
※2:https://linkco.re/SnrmUfRZ