LE SSERAFIMメンバー分析第2回:KIM CHAEWON、歌とダンスのオールラウンドな実力 リーダーとしてグループを主導
元IZ*ONEのSAKURA(宮脇咲良)とKIM CHAEWON(キム・チェウォン)が所属したことで話題を集め、2022年5月2日のデビュー以降、様々な記録を打ち立てているLE SSERAFIM。メンバー分析の第2回となる今回は、KIM CHAEWONを取り上げ、その経歴やスキル、グループで果たす役割について考察する。
オールラウンダーなメンバーとしてIZ*ONEで活躍
KIM CHAEWONは、韓国のソウル特別市江南区出身の22歳(韓国の数え方では23歳)。子どもの頃から歌に興味があったという彼女は、ファッション雑誌のインタビューによると、少女時代を見て「舞台に立ちたい」という夢を持ったそう(※1)。
そんな彼女がアイドルを本気で目指し始めたのは、高校生の時。数々のオーディションを受け、Woollimエンターテインメントに所属した。2018年には日韓合同公開オーディション番組『PRODUCE 48』に参加。序盤は注目が少なかったものの、「ビジュアルセンター」にランクインしたことがきっかけで脚光を浴び始め、最終的にはデビューが決定した。
IZ*ONEとして2年半活動した後、ソロでの活動と準備期間を挟み、LE SSERAFIMのリーダーとして2022年5月に再デビューを果たすこととなった。
KIM CHAEWONは、IZ*ONEにとって必要不可欠の存在だった。歌、ダンス、ビジュアル、好感度など、その実力はあらゆる方面で優れていた。実際、韓国のニュースメディアでは、その実績から現在もKIM CHAEWONのことを「올라운더(オールラウンダー)」と評価している(※2)。
ファンの間で「音色の妖精」とも呼ばれる、柔らかで突き抜けてクリアな彼女の歌声は、IZ*ONEの楽曲で高音域を支えた。グループ活動終了後に発表したものだが、3オクターブの音域を持つとも言われる韓国の人気歌手・IUの楽曲「Hold My Hand(내 손을 잡아)」をカバーしたことからも、彼女の歌唱力の高さがうかがえる。ファルセットと地の声を自在に行き来した歌声は、動画とはいえ圧巻だ。また、歌声だけでなく、細部まで美しいキレのあるダンスも魅力のひとつ。徹底した表情管理と相まって、楽曲のコンセプトを全身で表現する彼女の姿は、多くのファンを惹きつけた。
パフォーマーとしてだけでなく、、IZ*ONE時代には楽曲制作にも挑戦した。2020年12月リリースの4枚目ミニアルバムに収録された「느린 여행 (Slow Journey)」では、作詞・作曲に参加。「今この瞬間をゆっくりと感じて、一つ一つ目に焼き付けたい」という歌詞は、活動終了を目前に控えた中で、グループに名残惜しさを感じるファンの心に深く響いた。