能條愛未、1st写真集を機に振り返る乃木坂46時代と役者としての活動 発売イベントでのエピソードも
自分を褒めてあげるきっかけになった
――本作の見どころのひとつである朝のベッドシーンは、完全にすっぴんなんだとか。
能條:はい。まさしくリアルな早朝です。朝6時とかだったかな? まだ朝ご飯も食べていない寝ぼけ状態。周りにはスタッフさんもいたし、撮影が始まっていると分かってはいるものの、頭は全く働いていなかったです(笑)。
――写真からも眠たそうなのが伝わってきます(笑)。とはいえ、すっぴんでの撮影ってドキドキしませんでした?
能條:撮っていただいた写真を見たら、いつもの寝起きの私そのものだったので、「これ、大丈夫なの?」とは思いました(笑)。しかも、このシーンを撮っていただいたのは2日目の朝。東京から沖縄への移動に続き、昼から夜までぶっ続けで撮影をするというハードな1日目を終えて、ぐっすり眠った翌朝です。意識的には、まだ半分夢のなかでしたね。ドキドキというよりは、ふわふわとした感覚でいました。
――なかなかそういう表情も見られないので新鮮でした。普段見られないというと、ご飯を食べているシーンも多いですよね。
能條:そうなんですよ。タコライス、美味しかったなぁ。私、プライベートでソーキそばを食べに行くくらい沖縄料理が好きなのに、タコライスはあまり食べたことがなかったんです。だからなのか、タコライスを食べているカットでは、本当に美味しいものを食べたときの顔をしています。我ながら、分かりやすいなぁ(笑)。
――イチゴ味のかき氷を食べているシーンでは、緑色のワンピースがほんのり少女性を感じさせているのに、表情がとても色っぽくて。そのギャップに、妙に引き込まれました。
能條:私も、その辺りのカットは結構お気に入りです。畳の上というだけで、不思議とセクシーな雰囲気になっている気がして。じめっと汗ばんでいる感じが生々しく写っているのが好きだなって思ったんですよね。封入特典のポスターにも同じシーンのカットが使われているので、大きめのプリントでも、是非じっくりと見ていただきたいです。
――とにかくリアルな能條さんに触れられる一冊になったと。改めて、ご自身で本作を振り返ってみて、いかがですか?
能條:本当に素のままの私が写っているので、恥ずかしすぎて自分ではちゃんと見返せていないのが正直なところです。でも、改めてインタビューをしていただいたり、感想をいただいたりするたびに、本作を開いては、毎回感動している自分もいます。どれも27歳の今しか出せなかった表情。私にとって、特別で大切な一冊であることは間違いないです。
憧れだった写真集が実現したのは、乃木坂46の一員として青春時代を駆け抜け、卒業した今も役者として活動を続けているからこそ。華やかな表舞台に立つ裏側で、さまざまな挫折や苦労を乗り越えた結果だと思っています。完成した本作を初めて見たときは、思わず涙がこぼれてしまったほどです。まだまだ叶えたい目標はありますが、「ここまでよく頑張ってきたな」と、自分を褒めてあげたくなりましたね。