水瀬いのり、愛美、夜道 雪……多彩なクリエイターと共鳴した女性声優の最新作 各作品に凝縮されたクリエイティビティ

 そして、『スーパーカブ』(TOKYO MXほか)の主人公・小熊や『女神寮の寮母くん。』(AT-Xほか)の八月朔日せれね役などで声優として活動する他、YouTuber/コスプレイヤー/グラビアアイドルなど異色の経歴を持つ夜道 雪(読み:よみち ゆき)は、7月20日に1stミニアルバム『初雪 First Love』でアーティストデビューを果たした。

 1曲目の「どうする?」は、ハネたビートのポップチューンで、ラップも聴かせる。作詞・作曲・編曲を担当した鶴崎輝一は、小倉唯や和氣あず未など声優や多くのアイドルを手がけるクリエイター。キャッチーなメロディとアイドル的な可愛らしさで、夜道の魅力が全開の1曲になった。2曲目の「サマーグラビテイション」は、『けいおん!』や『ウマ娘 プリティーダービー』など、人気作品のキャラクターソングを数多く手がける中村彼方が作詞。疾走感あふれるアイドルソングで、“ズッキュン”などかけ声も満載。MVでは趣味のバイクに乗るシーンもある他、水着姿も披露するなど彼女の個性が発揮されている。

夜道雪「サマーグラビテイション」Music Video

 他にも、トリッキーなギターとピアノが掛け合うロックサウンドで、早口で畳みかけるサビメロなど中毒性に満ちた「罪と林檎」には、只野菜摘が作詞で参加。『白雪姫』をベースに、禁断の恋に惹かれる女の子の心情が歌われた。また、80年代アイドル調の楽曲「Sweet escape」は、恋に対する憧れを王子様を待つ白雪姫の心情と重ねた歌詞が秀逸。夜道の持つ可愛らしさと甘さがあふれる楽曲になった。そしてラストの「初雪」は、松坂康司が作詞・作曲・編曲。静かに歌い上げたミディアムバラードで、アーティストとしてデビューすることへの夜道の決意と思いが込められた。

『初雪 First Love』

 横浜アリーナ公演を成功させるなど、声優アーティストとして確固たる存在感を発揮している水瀬いのり。数多くのキャラクターソングで人気を集め、満を持してのソロ活動再開となった愛美。そして異色の経歴で、アーティストデビューを果たした夜道 雪。3人の中から溢れ出るクリエイティビティが、クリエイター魂と見事に共鳴して生まれた3作だ。

(※1)https://natalie.mu/music/pp/minaseinori04/page/2

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