『ジャニフェス』に収められた参加者全員が“ジャニーズ”を楽しむ姿 映像で再発見した魅力

 2021年12月30日、『Johnny's Festival 〜Thank you 2021 Hello 2022〜』(以下『ジャニフェス』)が東京ドームで開催された。その配信も含め、公演はジャニーズファンの大きな反響を呼んだ。そして7月6日、ファン待望のDVD/Blu-rayが発売された。私自身も、発売を待ちに待ったファンの一人だ。

 本公演には、デビュー25周年を控えたKinKi Kidsを筆頭に、2021年にデビューしたなにわ男子や、当時渡米前だったジャニーズJr.のTravis Japanを含めた、総勢14組78名が参加した。舞台演出は、嵐の松本潤が担当。長年嵐におけるコンサート演出の中心を担い、ジャニーズを熟知した松本の演出とあって、本公演も随所にジャニーズの魅力が満ち溢れ、多くのジャニーズファンの心を掴んだ。コロナ禍でエンターテインメントが大きな制約を受ける中でも、ジャニーズならではの心躍る楽しさや心奪われる華やかさを改めて示したコンサートであった。

 配信期間が2日間と非常に短かったこともあり、このたび晴れてDVD/Blu-rayが発売されたことで、改めてコンサートを楽しんでいるファンも多いだろう。私もBlu-rayを購入し、落ち着いて作品を視聴した。すると、短い配信期間では感じきれなかった新たな魅力を感じることができた。

 このライブの目玉は、何と言ってもグループ同士のコラボレーションだ。それぞれのグループの組み合わせに浅からぬ縁があり、各グループの魅力がぶつかり合う中に、ストーリー性のある演出が織り交ぜられ、視聴者の心を強く揺さぶる。

 例えば、King & Prince 平野紫耀とSnow Man 向井康二、2人の歌い出しで始まるKing & Princeのデビュー曲「シンデレラガール」には、会場から抑えきれないどよめきが漏れた。関西ジャニーズJr.時代に同じグループに所属した2人が、長い年月を越えて別々のグループとして同じステージ立つ姿は、配信当初から大きな驚きとさまざまな感情を呼び起こした。そしてこの後、King & Prince、Snow Manという今や一二を争う人気を誇るグループが、同じステージ上に立ち、高難度の歌とダンスでしのぎを削る。今や風格漂う表情のKing & Prince、涼しい顔で高い能力を発揮するSnow Man、改めて映像で確認すると、ライバルでもあり仲間でもある様子がひしと伝わる。そのほかのグループコラボも、見るほどに演出が巧妙に練られており、最高だ。

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