NiziU、韓国のステージでも発揮したパフォーマンスの進化 らしさと新境地を押し広げていく姿
去る6月26日、グループ結成から丸2周年を迎えたNiziU。デビュー直後から現在に至るまで躍進を続ける彼女たちの近作やステージを振り返りながら、改めて進化の変遷と独自性について掘り下げていきたい。
まず昨年末にリリースされたフルアルバムのリード曲「Chopstick」、そして今年4月にリリースのデジタルシングル「ASOBO」は、構成や旋律、そして振り付けからキャッチーさや軽快さが感じられつつも、太いベースなどのサウンドや壮大な曲展開、ダイナミックなフォーメーション進行で大きなスケール感を伝える楽曲となっている。
こうした一見平易でどこまでもポップに感じられるイメージと、多様な要素が入り乱れた複雑な表現が同居することで生み出される“心躍るカオスさ”とも言うべきこの新鮮な質感は、プレデビュー曲「Make you happy」から見られていた。近作ではその複雑性がますます前面に押し出されており、リリースを重ねるたびに「次はどのような楽曲でカムバックするのか?」という期待感へ繋がっているように思う。
キャッチーな明るさと深みを兼ね備えた良質なポップスが、今やNiziU作品のオリジナルカラーとして定着しているように感じられる。こういった現状は、メンバーそれぞれが遂げてきた表現のスキルアップなしに実現し得なかったことは確かだろう。