『セーラームーン』インスパイアのグループ SG5が初ライブ アメリカ『Anime Expo』出演、世界進出への第一歩をレポート

SG5、アメリカ『Anime Expo』で初ライブ

 毎年、7月4日のアメリカ独立記念日の連休に行われる『Anime Expo(AX)』は、北米最大のアニメコンベンションで、ロサンゼルス近郊だけでなく全米各地から、さらには南米など海外からの参加者も多い。過去2年間はパンデミックのためオンラインで開催されていたが、今年は3年ぶりの会場開催ということで、4日間の通しチケットは早々にソールドアウトし、アニメファンの期待は最高潮に達していた。

 4日間の中でも、AXが“シグネチャーイベント(オフィシャルイベント)”として開催している『AX Masquerade』と『WCS(World Cosplay Summit)』は、AX参加者が大注目している目玉イベントだ。AX開催直前に、AX Masquerade でのSG5のパフォーマンスがアナウンスされると、アニメファンだけでなく、ポップミュージックファンもこのニュースに目を止めた。

 ほどなくして出たThe Rolling Stoneの記事では、「今週デビューした日本の新グループは、宇宙最大のガールズグループになることを望んでいる」(和訳/※1)とSG5を紹介し、メンバーに独占インタビューを行っている。この記事はめざといファンの間に広まり、世界各国の言語に自主翻訳し拡散されているそうだ。

 SG5は、世界中で展開されている日本の漫画作品の中でも最大級の人気・知名度を誇る『美少女戦士セーラームーン』からインスパイアされた5人組として公式にコラボレーションする初のガールズプロジェクトユニット。レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトらのプロデューサーとしてグラミー賞を受賞しているブラッドポップが手がけ、近未来的なポップサウンドにダンストラックを重ね、おなじみの楽曲にブラッドポップのイメージする『美少女戦士セーラームーン』の新しい魅力をプラスしている。メンバーには、HappinessからKAEDE、SAYAKA、RURI、MIYUUの4人、そしてiScreamからRUIが参加している。LDH JAPANと、カルヴィン・ハリス、ウィローなどを手掛ける世界的マネージメント会社 Three Six Zeroがタッグを組み、SG5は今後アメリカを拠点に世界進出を計画しているという。

 SG5は『Masquerade』での公式お披露目を前に、AXのオープニング・セレモニーでもパフォーマンスを行った。「ムーンライト伝説」のイントロが流れると、会場を埋めていたファンは大歓声を上げ、SG5のデビューを祝福した。オリジナル楽曲が持つキャッチーさに、ブラッドポップのアップテンポなダンストラックが交わり、全員が踊れるSG5の魅力を最大限に引き出している。

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