櫻坂46 井上梨名、“バカ舌”や“負けキャラ”で無双状態? 『そこさく』で開花したバラエティの才能

 ここ最近、櫻坂46の冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)において井上梨名の活躍が目立っている。

 先日の「味覚音痴クイーン決定戦」では、自身が持ち込んだという味覚チャレンジ企画で期待通りの優勝。周りを散々煽っていた彼女自身が最終的に勝利するという、フリからオチまで完璧な流れを見せ、スタジオを爆笑で包み込んでいた。さらにその次の回では、同番組の番組ロゴを間違えるという大失態を犯す。番組愛が疑われる大ミスにメンバーたちからは悲鳴が上がっていたが、逆にこの日一番のハイライトになったため、ある意味でバラエティ的には正解を選んだと言えるかもしれない。

 どちらの放送でもTwitter上で同番組のディレクター2人が収録時に「心の中でガッツポーズ」したと投稿していることからも、井上の活躍は制作スタッフ陣にまで印象づいているようだ(※1)。

番組の企画に繋がった見事な負けっぷり

 井上の面白さは、何と言ってもその表情の良さ、そして憎めない愛嬌である。自信満々な態度から一転して、開いた口が塞がらないといった悲しみの表情へと一変するその変わり様であったり、哀愁漂う涙目や、天真爛漫さの中にどこか不安の見え隠れする独特の表情は、周囲の笑顔を自然と誘発する不思議な魅力がある。

 司会の土田晃之とハライチ・澤部佑の2人も以前と比べて井上の扱い方に慣れてきたようで、近頃は毎回井上絡みで必ず見せ場を作れている印象だ。

 そんな”無双状態”に入った井上だが、ここに至るまでの流れがある。

 きっかけは昨年11月に放送された回で挑戦した「利きオレンジジュース」でのことだ。オレンジジュースが好きで毎日飲んでるという井上は、見た目と味だけで商品名が分かると豪語する。だが、結果的に正解できたのは5個中1個。しかも唯一当てられたのは「飲んだことがない」というミニッツメイドだったのだ。

 時は経って今年5月、井上は別の企画で「利きアイスの実」にも挑戦する。しかしここでも掠りもしない結果に終わり、ついに“バカ舌キャラ”が定着。そして前述した本人提案の味覚音痴クイーンの企画へと繋がったというわけだ。いずれも彼女の見事な負けっぷりが輝いた場面と言えるだろう。

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