なにわ男子、透明感帯びた7人の心地いい歌声 レコーディング中の“素”の表情でよりエモーショナルな仕上がりに

 7月13日に1stアルバム『1st Love』のリリースを控えるなにわ男子。発売に先駆けて、公式YouTubeチャンネルではアルバム収録曲のレコーディング風景を切り取った動画が公開された。6月27日公開の「シンシア」は、1週間ほどで動画再生数200万回にも迫る勢い。続く30日に公開された「Timeless Love」も、現在までに再生数100万回以上を記録している。2曲から聴こえてくる彼らの歌声の魅力と、本動画ならではの姿に迫ってみたい。

なにわ男子 - シンシア [Recording Movie]

 「シンシア」の冒頭は、譜面台の横に掛けられたモニターヘッドホンを大橋和也が手にするところから始まる。メンバーの服装もキャップをかぶったり、Tシャツだったりといつもとは違う少々リラックスムード。メンバーのまっすぐなエネルギーを感じるフェイクで幕を開け、冒頭から疾走感溢れる音で一気に楽曲の世界へ。

 本楽曲は、大西流星が主演を務める7月3日スタートのドラマ『彼女、お借りします』(テレビ朝日系)の主題歌に起用されている。大西による迷いのない爽やかな歌い出しから始まるAメロ。駆け抜けるようなノリを受け継ぎ、気持ちを込めるようにして目を閉じて歌う長尾謙杜、歌声に加えて表情からも力強さを感じる高橋恭平と続く。それぞれの個性がはっきり出ているものの、素直さを感じる歌声が共通している。

 Bメロからは道枝駿佑、大橋がひときわクリアなハモりを響かせ、そこへ藤原丈一郎のキリっとしたラップが重なることで引き締まる。続く西畑大吾と大西の安定した伸びやかなハーモニーで、サビへと弾みをつける。そんな滑らかに歌いつないでいく様は、スムーズなバトンパスのよう。見事な連携プレーを感じながら、サビからは思い切りのいいユニゾンで聴かせる。「誰かじゃなくて君がいい」というストレートなメッセージに、爽やかさと疾走感あるメロディ。晴れ渡った青空を背に愛を叫ぶような情景が浮かび、7人の歌声が重なるとなんとも心地いい。何層にも重なっているはずなのに透明感と純粋さ、まっすぐさを感じる歌唱は、なにわ男子の持ち味の一つと言えるだろう。

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