King & Prince、公式TikTok開設や「#ichiban」で賑わうSNS発信 メンバーの工夫と熱量がユーザーを魅了するポイントに

 King & Princeが、2022年6月29日にリリースするニューアルバム『Made in』に先駆け、同月15日に公式TikTokを開設した。

 フォロワー数は開設から約1週間で56万人を突破し、現在も増え続けている。また、開設と同時に、ニューアルバム『Made in』のリード曲である「ichiban」やメンバー5人が作詞作曲した「Dream in」をTikTokの音源素材として配信し、ハッシュタグチャレンジ「#ichiban」もスタートした。「#ichiban」は約1週間で使用回数が2億回を超えている。King & Princeの各メンバーも「#ichiban」に積極的に参加しており、公式TikTokにアップされた動画はいずれも視聴回数100万回以上を更新している。また「#ichiban踊ってみた」というハッシュタグも、TikTok内で“人気上昇中”としてレコメンドされている。さらに「ichiban」の作詞・作曲・プロデュースを手掛けたKREVAが、「#ichiban」の908(クレバ)万再生を祝す形で、自身のオフィシャルInstagramで「ichiban」のセルフカバーを披露。この動画も注目を集めている。

@kingandprince_j_universe King & Prince 4th AL「Made in」発売を記念したハッシュタグチャレンジ#ichiban 開催中‼️ 早速メンバーもダンスにチャレンジ🕺 #ichiban をつけてみんなも投稿してね✨ 📲 #KingandPrince #Made_in ♬ ichiban - King & Prince

 前述のようなバズを起こす、King & PrinceのSNSの魅力とは何かーーその理由を探るべく、公式アカウントをできる限り遡りながら、彼らのSNSでの活動をおさらいしたい。

King & PrinceならではのSNS使いの巧みさ

 King & Princeは、デビュー3周年となる2021年5月23日、オフィシャルTwitter、Instagram、YouTubeチャンネルを開設した。「シンデレラガール」以降のMVがYouTube Editとして順次公開されていったこともあり、2021年の国内のYouTube新チャンネル登録者数で3位、登録者数は110万人を突破、総再生回数は間もなく3億に届く勢いである(2022年6月現在)。今年5月23日には『CDデビュー4周年・公式SNS開設1周年記念』と称した生配信をTwitter・YouTube・Instagramで行い、オンライン上を賑わせたことも記憶に新しい。

 King & PrinceのSNS全体を通して巧みだと思うのは、Twitter、Instagram、TikTok、それぞれに明確な特徴を感じるところだ。単に情報を発信するだけではなく、SNSの性質により差別化がなされているところも楽しめるポイント。例えば、オフィシャルTwitterでは、活動の舞台裏を垣間見ることができ、作詞・作曲をKing & Princeが担当した「Dream in」の制作秘話や想いをメンバーそれぞれが順番にツイートしている。これらは、今、メンバーが個々で伝えたいことが「文字」で拡散されるという効果を生んでいる。一方、Instagramは、まるでフォロワーとの思い出を共有するアルバムのようである。投稿する写真に枠をつけるなどの工夫がされていたり、メンバーが撮影した写真はナチュラルな表情が見られたりと、視覚的にも嬉しく、手作りの感覚が好印象だ。2022年5月以降は、モノクロ写真で統一するなど、アルバム『Made in』のテーマのひとつでもあるスタイリッシュなKing & Princeをイメージさせることに成功している。

 
 
 
 
 
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King & Prince Instagramより

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