King & Prince、ファンへの想いに満ちたアルバム『Made in』 グループとして“やりたいこと”の最新モード感じる多彩な楽曲も
King & Princeの軌跡と想いを描いた「Dream in」
〈きみを幸せに〉、そして〈きみと幸せに〉――。King & Princeのニューアルバム『Made in』に収録される「Dream in」の中で、彼らはそう歌った。アルバムの中で唯一King & Princeが作詞曲を務めた楽曲、「Dream in」。今年の5月でデビュー4周年を迎えた彼らの軌跡と想いを描いた本曲にある〈きみと幸せに〉というフレーズは、本アルバム全体に通じる彼らとリスナーの親密な関係と、5人自身とリスナー、両方の幸せを目指す姿勢をよく表している。『Made in』というタイトルも重なって、作り手であるKing & Princeの存在や表情が分かるような温かい作品になっている。
2018年、「シンデレラガール」でCDデビューを果たしたKing & Prince。そのタイトルや楽曲の雰囲気、グループ名も相まって、“王子様”というイメージが強いのではないだろうか。今作でも、華やかな「My Fair Lady」や平野紫耀、髙橋海人、岸優太による「僕の好きな人」など、心躍るような恋愛の気持ちを歌い上げた、彼ららしいスマートかつ甘い楽曲も収録されている。一方で現代を生きる人々の支えになるような、恋に留まらない大きな愛を感じさせる楽曲が多いことも魅力。歌詞が沁みるとシングルリリース時に話題になった「Lovin’ you」と「踊るように人生を。」、そして今作の新曲「気楽にやろうよ」などがそうだろう。
彼らの楽曲のリアルな歌詞の魅力は、今作に限ったことではない。「シンデレラガール」にしても、一見キラキラした架空のラブソングのようだが、「シンデレラ」は門限のある「キミ」の比喩。サビの〈となりでその笑顔見せて〉という歌詞は甘い愛を伝えているようで、相手をなによりも気に掛ける気遣いが込められている。それ以降も、「君を待ってる」(2019年4月)や「&LOVE」(2020年9月)などで、彼らは相手をいたわるような、支えるような優しさを歌ってきた。
美しいピアノとストリングスの音色に乗せて、〈癒えない傷〉を分かち合いながら〈見えない明日も ふたりで描いていこう〉とロマンチックながらも慈愛のある歌詞を歌う「Lovin’ you」とホーンセクションが軽やかな「踊るように人生を。」の2曲は、シングルとしてリリースされた際、King & Princeの歌詞の良さがファンを越えて広く伝わった楽曲だ。「踊るように人生を。」では〈目まぐるしくて隙のない 世間にいつも追い回されてる〉という、現代社会を生きるリスナーに共鳴するフレーズや〈どの瞬間もまるっと抱いて 生きる自分を褒めてあげたい〉の歌詞で単なる応援に留まらない包容力と肯定を歌い、そして力の抜き方をレクチャーするように〈踊るように人生を〉とリスナーに寄り添う。さらに新曲である「気楽にやろうよ」では、駆けだしていくような疾走感のある楽器隊とともに、日常の描写を巧みに切り取りながら〈人が気づきにくい努力できてる自分が密かに好きだったりしない?〉と、同じ目線で語りかけてくれる優しさを持ち合わせている。
このように、今作では特にリスナーの環境に寄り添った姿を見せ、まるで隣にいるかのような安心感を与えてくれる楽曲が揃っている。「頑張れ」という応援ではなく、同じ目線で日々の行いを認めてくれるニュアンスは、多くのリスナーを元気づけることだろう。
また、「Dream in」ではアイドルとして走り抜ける彼らと、それを応援するリスナーの4年間を振り返るような歌詞にも注目だ。〈門限〉、〈馬車〉を始めとする「シンデレラガール」を彷彿とさせる言葉の数々とともに軌跡を振り返ったのちに、楽曲は〈10年後の僕たちに届きますように〉と未来への願いで締めくくられる。その10年後への意気込みは、今作の初めと終わりを飾った和風なダンスナンバー「ichiban」と「RING DING DONG」のサウンドや歌詞からも感じ取ることができる。
KREVAが手がけた「ichiban」では〈気がつきゃトップ独走〉〈時代のニーズとか 誰かの期待通りとか 実際もういいかな?〉と強気な姿勢で野心の溢れる歌詞を歌う。〈ただやる 一心不乱〉と1番を狙う意気込みがHIPHOPサウンドとマッチする楽曲だが、この楽曲もただ熱意を表現しただけでなく、実はリスナーへの思いに満ちている。
〈まだまだ 君に響かす〉〈全員連れてく 夢見るのなら 君の行く場所は 他じゃないよ ここ〉と、歌詞からは1番を目指すことが「君」ありきのものなのだということが分かる。リスナーに夢を見せ続けるために、より高みを目指す。ここで描かれているのは、曲調こそ対照的な「Dream in」で思い描いた10年後のビジョンを現実にするための、現在の彼らの熱量なのだ。
“今 目の前にいる人を幸せにするために、今 King & Princeができること”というコンセプトが掲げられた今作。強気な「ichiban」と、ときに不安げな表情も覗かせる「Dream in」、異なるものを描いたように見えて、リスナーと一緒にいたいという気持ち、夢を叶え続けたいという思いが共通している。リスナーと肩を並べてともに進んでいこうと語りかけ、そしてそのために彼らも改めて決意表明する気持ちの詰まった、“Made in King & Prince”の新作だ。(村上麗奈)
■リリース情報
4th Album『Made in』商品概要
発売日:2022年6月29日(水)
◇初回限定盤A【CD+DVD】価格:¥3,960(税込)品番:UPCJ-9029
◇初回限定盤B 【CD+DVD】価格:¥3,960(税込)品番:UPCJ-9030
◇通常盤(初回プレス) 【CD】価格:¥3,300(税込)品番:UPCJ-9031
<仕様>
初回限定盤A:透明三方背ケース+トールサイズデジパック仕様、フォトブックレット(28P)、歌詞ブックレット
初回限定盤B:スリーブ箱、フォトブックレット(28P)、歌詞ブックレット
通常盤(初回プレス):歌詞フォトブックレット、ソロジャケット5種セット(初回プレスのみ)
■初回封入特典初回封入特典「期間限定動画視聴シリアルナンバー」
初回限定盤A/動画A視聴シリアルナンバー
初回限定盤B/動画B視聴シリアルナンバー
通常盤(初回プレス)/動画C視聴シリアルナンバー
※視聴期間:2022年6月28日(火)昼12:00〜7月12日(火)18:00まで
<収録曲(CD)>※初回限定盤AB共通:全16曲収録/通常盤:全17曲収録
M01. ichiban
M02. Last Train
M03. 踊るように人生を。
M04. My Fair Lady
M05. 僕の好きな人 (平野紫耀、髙橋海人、岸優太)
M06. Lovin‘ you
M07. バトル・オブ・バトラー!
M08. Sunshine Days
M09. Started
M10. Let it out
M11. Doll (永瀬廉、神宮寺勇太)
M12. 桜Season -restart-
M13. 恋降る月夜に君想ふ
M14. 気楽にやろうよ
M15. A Little Happiness
M16. Dream in
M17. RING DING DONG (通常盤のみ収録)
■初回限定盤A(DVD収録内容)
・「ichiban」Music Video・「ichiban」Music Video ソロアングルEdit・「ichiban」Behind the scene
*レコーディング映像、ダンスリハーサル、MV撮影現場のオフショット映像を収録
■初回限定盤B(DVD収録内容)
・『Made in』 Behind the scene *企画会議、ジャケ写打ち合わせ&撮影オフショット、レコーディング映像、個人インタビューなど含む
アルバム全体のメイキング映像
・バトル・オブ・バトラー ★King of 執事の称号を勝ち獲るのは誰だ!!!!?★
* King & Princeたるもの、いかなる状況でも気品高くあるべき!どんなお題にも凛とした佇まいでいられるか!? 執事としての能力とホスピタリティーを競い合うバラエティ映像。
■先着外付け特典
・初回限定盤A/特典:ステッカーシート(A6サイズ)・初回限定盤B/特典:クリアポスター(A4サイズ)・通常盤(初回プレス)/特典:アクリルスマホスタンド
※特典は先着、数量限定。