SixTONES 松村北斗と森本慎太郎、同時期にドラマで活躍 俳優としてのさらなる飛躍を予感

 4月期ドラマで活躍したSixTONESの松村北斗と森本慎太郎。6月20日には松村が出演した『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ/フジテレビ系)、22日には森本が出演した『ナンバMG5』(フジテレビ系)がそれぞれ最終回を迎えた。週に2日、SixTONESのメンバーが2人もドラマ作品に出演するという貴重な時間だった。改めてその活躍ぶりを振り返ってみたい。

 4月18日からスタートした『恋なんて、本気でやってどうするの?』で、長峰柊磨役を演じた松村。第1話では大きなマスク姿で登場した。広瀬アリス演じる主人公・桜沢純との“お試しの恋愛”も、小野花梨演じる常連客のひな子と純との修羅場を経ながら本気の恋へと変わっていった。親との関係性、背負った過去や環境などそれぞれが迎えた危機を経て、成長していく姿も描かれていた。

 松村は本作の前に連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)に雉真稔役で出演。大正から昭和初期という時代背景にもすんなりと馴染む見事な演技をみせた。そんな稔とはまた異なる性格の柊磨。序盤は女性関係がルーズな一面もみられたが、回を追うごとに複雑な生い立ちが明らかになり、心を閉ざした様子、不器用さが見えてきた。松村は、ドラマ出演にあたっては体を絞るなどの役づくりをして挑んだと明かしていたが、一歩間違えばいやらしくみえてしまいそうな振る舞いも、スマートな体型やムダのない所作、清潔感が柊磨のキャラクターに深みを与えていた。

 最終章に向けては斉藤由貴、コロコロチキチキペッパーズのナダル、藤原紀香ら、新たなキャストも登場し、物語が派手さを増した。それでも柊磨から感じられる包容力や落ち着いた演技が全体を支えていたように思う。わかりやすいタイプではないが、まぶたをゆっくりと閉じたり、目を細めたりという目の動きに加え、片頬を僅かに動かすなど、セリフが伴わない時の繊細な表情に引き込まれた。一貫して姿勢が良いのだが、だからこそ最終話でみせた落胆や弱さ、覇気のない様子が際立った。

 番宣にあたっては広瀬、松村を筆頭に主要キャストが揃って様々な番組に出演したほか、番組公式SNSでは不思議なポーズを決めたショットなどが投稿される、カジュアルなノリ。和気あいあいとした現場の雰囲気が伝わってきたほか、SixTONESのメンバーといるときとはまた違った表情が見られたのも貴重な機会となった。そして挿入歌としてSixTONESの新曲「わたし」が起用されたのも、忘れられない思い出となった。

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