EMPiRE、“解散”しても「アカルイミライ」が待っていた! 歴史に一旦終止符、感謝と共に切った新たなスタート

EMPiRE、“解散”ライブレポ

 5月30日にEMPiREの公式サイトで、エージェント(ファンの総称)を驚かせる突然の発表があった。6月2日に行われる『EMPiRE DOPE MAGiC TOUR』のLINE CUBE SHIBUYA公演にて、グループが“解散”すると発表されたのだ。ツアーファイナルとしてライブを楽しみにしていたエージェントも、当日は複雑な気持ちで会場に足を運んだかもしれない。開演前の客席は通常のライブとは違う緊張感があった。

 開演時間を過ぎるとステージに貼られた幕にグループが結成されてから現在までの歴史を辿る映像が流れた。そのまま「EMPiRE LAST LiVE」という文字が浮かび上がり「アカルイミライ」からライブがスタート。幕は張られたままで、そこにパフォーマンスするメンバーの影だけが浮かび上がる。そんな演出に引き込まれるように集中していたエージェントだが、曲の後半に幕が落ちメンバーの姿が見えると、飛び跳ねたり腕をあげたりと爆発したように盛り上がっていた。そして「EMPiRE is COMiNG」、YU-Ki EMPiREが「今日は過去一のお尻ペンペンにしようぜ!」と煽った「Buttocks beat! beat!」を続けて熱気を上昇させていく。

 「SUCCESS STORY」、「WE ARE THE WORLD」とダンスナンバーを連発した、ひたすらに踊らせるセットリストも最高だ。ここで“解散”とは思えないぐらいに、良い意味でいつも通りの熱いライブである。ステージ上のミラーボールが光る中で披露された「Black to the dreamlight」では繊細な歌声を披露し、しなやかで美しいダンスで魅了する。「RiNG to the BRiGHT FUTURE」の壮大な世界観や「FOR EXAMPLE??」のポップで可愛らしい姿も魅力的である。かと思えば本格的なダンスチューンの「IZA!!」ではクールなパフォーマンスで客席を圧倒させる。まるでこれまでのEMPiREが挑戦してきた様々なタイプの音楽を凝縮させたようなセットリストだ。

 ひたすらにキレのあるパフォーマンスを続けていたが、「S.O.S」から空気が変わり、いっきにエージェントの心へメンバーが近づいた。曲の始まりにはMiKiNA EMPiREが「みんなに会えて嬉しいよ!」と叫び、曲中にはMAYU EMPiREが笑顔で走りながら「EMPiREはエージェントが大好きだよ!」と伝えていた。それに応えるようにエージェントは盛大なクラップを鳴らす。EMPiREの歴史はエージェントと共にあったのだと実感する景色だ。

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