BALLISTIK BOYZ、ターニングポイントとなる自信作への手応え 世界進出の野望やEXILE TRIBEとしての使命感も語る
EXILE TRIBE初の全員がマイクを持つグループとしてデビューし、海外トレンドを意識した楽曲やステージングで成長ぶりを見せているBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEが、5thシングル『ラストダンスに BYE BYE』を5月25日にリリース。今回は日髙竜太、海沼流星、奥田力也、砂田将宏の4人に、ノスタルジックな魅力を漂わせる表題曲を中心とした歌詞の世界観やパフォーマンスについて語ってもらった。また、6月3日からスタートするMA55IVE THE RAMPAGE、PSYCHIC FEVERとの対バンイベント『THE SURVIVAL 2022』への意気込み、さらに現在開催中のLDH最大規模のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』から飛び出した“Z世代”の後輩たちへの思いなどについても聞いた。(古知屋ジュン)
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7人が元恋人との“もどかしい関係性”に向き合うとしたら?
――これまでにリリースしてきた楽曲の中でも、「ラストダンスに BYE BYE」は長く歌っていけるようなエバーグリーンな魅力を持つ一曲ですね。10年後、20年後に歌ってもしっくり来るというか。
砂田将宏(以下、砂田):確かに。自分たちにとっての自信作でもありますし、いつか自分たちのキャリアを振り返る時に「あの曲がターニングポイントだったね」と言えるくらい、手応えを感じる曲になったかもしれないです。
――元恋人の面影を引きずる主人公と、複雑な思いでそれを見守る相手のもどかしい関係性を描いた歌詞については、いろんな捉え方があると思うんです。BALLISTIK BOYZのみなさんが主人公だとしたら、このシチュエーションにどう向き合うと思いますか? この場にいない3人(加納嘉将、深堀未来、松井利樹)が「こういう対応をしそう」でもありですが……。
砂田:それ、楽しいですね(笑)。対応の仕方は結構分かれると思いますね。利樹ちゃんだったらどうだろう?
日髙竜太(以下、日髙):利樹はもしかしたら、この歌詞に出てくる通りなんじゃないですかね。本当は「もう忘れなよ、もういいんじゃない?」と思っていても言えないままで「そっか、そっか……」って女性の相談に乗ってそうです。
――人の良さが出てしまうと。
海沼流星(以下、海沼):よっしー(加納)は、意外と男らしいところがある人なんですよね。
日髙:「それは絶対やめたほうがいいよ」みたいな感じで、遠回しにでもちゃんと相手に伝えそうな気がします。その時点では「好きだよ」とは言わないかもしれないですけど。
奥田力也(以下、奥田):そうそう、わかる!
砂田:利樹よりは、駆け引きで一歩先を行ってるかもしれないですね。未来はどっちなんだろうな?
奥田:僕の読みだと、いざという時には言わないといけないことをパッと言えちゃうタイプなんですよね。だから利樹とは反対というか、普通は言いにくいことも自然に言えちゃう人かもしれないです。
――人との距離を詰めるのが上手いんでしょうね。ここにいらっしゃる4人は、ハッキリ言います? それとも言わずに様子を見守ります?
砂田:そういうシチュエーションになったことはないですけど、その人が未練を残している相手が、自分と知り合いとか友達だったら絶対いけない、無理ですね。でも知らない人だったら「もういいんじゃないの?」ってアプローチするかもしれないので、状況次第ですかね。
海沼:僕は……難しいけど、どちらかといえば見守るタイプだと思います。はっきり言うより、一歩引いて言わないでおこう、みたいな。
奥田:僕は、それを伝えないことによってその人が良くない方向に行ってしまうかもって感じたら、ちゃんと伝えるかもしれないですね。言い方はもちろん考えますし、言葉もすごく選ぶと思いますけど。
日髙:うーん、僕はたぶん、はっきり言えないタイプなんですよね。それでもその人のことが好きなら、はっきり言葉にはしなくても自分のことを好きになってもらえるように、頑張ろうとするかもしれないです。その人が本当に元恋人を忘れられる時まで、楽しい思い出を一緒に作っていったり、いずれ自分に振り向いてもらえるように。
「『ここまで踊れるんだ!』と思ってもらえるレベルの作品を作れた」(奥田)
――日髙さんはポジティブかつ大人な対応で、それぞれのキャラが垣間見える感じがします。歌詞の世界観ともつながってきますが、レコーディングでの表現に関しては、どういう感じでいこうと話し合っていたんでしょうか?
砂田:歌詞のストーリーに関してはそれぞれの捉え方を尊重してもらい、いったんそれぞれの捉え方で歌ってみてから「もう少し感情を出した方がいい」とか「ちょっと感情が出すぎかも」とスタッフさんにディレクションしてもらって進めていきました。今回はユニゾンで歌う部分がなかったので、わりとそれぞれの個性を出して歌っているんです。たとえば1番と2番で同じ歌詞、同じメロディラインなのに、僕と未来では語尾の長さだったり歌い方のアプローチが違ったりするのも聴きどころです。
――振付についても少し聞かせてもらえますか?
日髙:これがね、めちゃくちゃかっこいいんですよ。
海沼:ダンスのレベルで言ったら、過去の曲だと「Animal」ががっつり踊りつつもスタイリッシュでかっこいいニュアンスだったと思うんですけど、そこをもう1レベル超えてきた感じの振付ですね。
砂田:僕らも昔から知っている同年代のダンサーさんで、いろんな有名なグループや先輩たちの振付も担当している、Dr.SWAGのKAZtheFIREくんとKAITAくん(チームでクリス・ブラウン feat.アッシャー&グッチ・メイン「Party」のMVに出演するなど国際的に活躍)に付けてもらいました。
奥田:僕たち自身で振付するとなると、どうしてもマイクを持ちながらパフォーマンスできる動きを前提に考えてしまうんですけど、どこかで「もっとがっつり踊りたいな」という気持ちもあるんですね。今回は2人に作ってもらったことで“THEダンサー”的な表現を盛り込めたので、プロのダンサーさんが踊ってもきっと映えると思うし、「BALLISTIK BOYZってここまで踊れるんだ!」と思ってもらえるレベルの作品を作れたと思っています。
2人は国際的に活躍しているダンサーでもあるので、僕たち7人が結成当初から掲げている「世界を目指す」という部分でも通じるものがあったからこそ、このクオリティの作品ができたのかなと感じてます。
砂田:制作の最初の段階から「今回はダンスで魅せる楽曲にしたいね」みたいなアイデアは出ていたんです。夜の屋上でみんなで踊るMVも曲のコンセプトとマッチしてかっこよく仕上がりましたし、タイトルからも伝わるように、いい意味でのレトロ感と今っぽさがブレンドされた魅力を楽しんでいただけるんじゃないかと思います。