空白ごっこ、1stワンマンライブ『PLAY ZONE』レポート セツコを突き動かす“変わりたい”という思い
「やっと初めてのワンマンライブだね。全員が私のこと好きなわけでしょう?」と笑いと拍手を誘いつつ「ハリーさん(針原)に誘っていただいたときは、ちょっと面白いかもって遊び半分だったの。それが生活の主軸になるようになって、みんなのこと大事だなと思います」と話したのちに披露されたのは、彼女たちにとってのデビュー曲「なつ」。決して明るい歌詞ではないが、意外にもどこか柔らかい声で歌われた「なつ」はワンマンライブという節目を迎え、オーディエンスと空白ごっこを繋いだことを象徴する曲として立ち位置を変えたように思えた。
MVを流しながら勇ましい歌声を披露した「カラス」、ベーススラップとシンセサイザーの音色が絡み合うイントロが身体を揺らし、リズミックな歌声を披露した「キザな要素が足りない」、MCののちに置いていかんとばかりの疾走感を見せた「天」、そしてAメロとサビで大きく曲の表情を変えた「運命開花」と、これまでの楽曲が次々と披露される。ダンサブルな「ハウる」で本編を終えると、アンコールではアッパーで歌詞のお転婆っぷりがキュートな「リスクマネジメント」を披露。続けて「ストロボ」で一体感を作り上げた。
演奏後、セツコに呼ばれ、楽曲制作などを担当しているkoyoriと針原もステージに登場。この日のライブをやり遂げたセツコを褒めながら、空白ごっこがここまで成長した喜びと感動、感謝を伝えた。
空白ごっこの3人とバンドメンバーがステージから去った後、映像にて、下北沢での主催フェス『下北沢フェスごっこ2022』の開催、ワンマンツアー『空白ごっこONEMAN TOUR halo』の開催が発表された。楽曲制作やステージでの経験を重ねるたびに進化する彼らの今を見逃さないでほしい。
■セットリスト
1.リルビィ
2.ピカロ
3.だぶんにんげん
4.雨
5.ふたくち
6.19
7.プレイボタン
8.なつ
9.カラス
10.ラストストロウ
11.キザな要素が足りない
12.選り好みセンス
13.天
14.運命開花
15.ポジフィルム
16.ハウる
En1.リスクマネジメント
En2.ストロボ