Snow Man、“3世代アイドル”期に突入 メンバーの年齢差がグループに与えるメリットとは

 9人組アイドルグループ・Snow Manには、5月生まれのメンバーが二人いる。深澤辰哉(1992年5月5日生)と岩本照(1993年5月17日生)だ。今年、岩本は29歳、深澤は30歳となり、深澤はグループでは最初に30代を迎えたメンバーとなった。

 4月1日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)では、3月に高校を卒業した最年少のラウールと深澤の年齢差が11歳あることが紹介された。そこで岩本が「今年は唯一10代、20代、30代がいるグループなので」と付け加えると、ラウールが「3世代アイドル?」とつぶやき笑いを誘っていた。Snow Manはラウールが20歳を迎える来年6月まで3世代が揃う期間に突入しており、ジャニーズのグループとしては初だという。様々な記録を打ち立ててきたグループらしくメンバー構成でもついに“初”の称号を手にいれた。

 深澤、岩本以外のメンバーは佐久間大介(29歳/1992年7月5日生)・渡辺翔太(29歳/1992年11月5日生)・宮舘涼太(29歳/1993年3月25日生)・阿部亮平(28歳/1993年11月27日生)・向井康二(27歳/1994年6月21日生)・目黒蓮(25歳/1997年2月16日生)・ラウール(18歳/2003年6月27日生)。もともとは同世代の6人組だったグループに向井・目黒・ラウールが加わったことにより世代の幅が広がったかたちだ。メンバー間の年齢差は一見デメリットが生まれそうな印象もある。しかし、Snow Manにおいてはグループに数々のいい影響を与えた。

 なかでもメンバー間の関係性や個人に与えたメリットは大きい。特に初期メンバーの6人は同世代のみが集まっていた頃よりも飾らない表情を見せることが多くなったように感じる。今では年上メンバーの自由すぎる振る舞いに年下メンバーが冷静に対応するというある種の逆転現象が起こることも。年の離れたメンバーの存在が、どこか気恥ずかしさもある“素”を出すことへの抵抗を取り除くカンフル剤となり、グループ全体に居心地の良さや親しみやすい雰囲気をもたらしたのではないだろうか。

 年齢差があることで生じる問題をあえて挙げるとすれば、学業との両立だろう。しかしCDデビュー時高校生だったラウールも、この春卒業し大学に進学。チームとして個人の環境の変化を支える体制がしっかりとられている印象がある。またジャニーズ初の大学院卒アイドル・阿部亮平という両立のプロがメンバーにいることも心強いだろう。様々な状況のメンバーがいるという前提条件があることは、個人活動において多忙なメンバーが生じた場合にも対応できる柔軟さが備えられているとも考えられる。

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