OCTPATH、篠原瑞希&阪本航紀、笹岡秀旭、LAPONE BOYS……“プデュ2”出身者の活動に見る成功の鍵

 視聴者参加型のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズ。これまでに2シーズン開催され、最終順位11位までの練習生が、JO1、INIとしてデビューした。

 この番組では、視聴者は国民プロデューサー(通称:国プ)となり、「推しMEN」を見つけて投票する。デビューメンバーが決定して、オーディションの幕が閉じても、各々が推した練習生への気持ちは燃え続ける。そんな想いを背負って、元練習生たちによる「派生グループ」が生まれるのも、“プデュ”の醍醐味と言えるかもしれない。今回は特に、シーズン2の派生グループに焦点を当てたい。

  番組最終回から5カ月後の2021年11月、冬馬、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、太田駿静、高橋わたる、小堀柊、四谷真佑によるOCTPATHの結成が発表。ファイナリストや、番組中に大きく爪痕を残した練習生8人が再集結し話題となった。2022年2月9日に発売された彼らのデビューシングル『IT’S A BOP』は、各チャートで1位を獲得する順調な滑り出しを見せている。

 さらに、2021年12月、大久保波留、寺尾香信、平本健、福田歩汰がLAPONEエンタテインメント所属練習生「LAPONE BOYS」として公開。さらに、2022年4月、篠原瑞希、阪本航紀の新番組『僕たち、デビューできるかな??』がBSよしもとで始まった。

【生配信】僕たち、デビューできるかな??記念すべき第一回放送!!

 そのほか、小池俊司と森井洸陽が新プロジェクト「Peche(ピチェ)」のYouTubeチャンネルに登場。笹岡秀旭は4月にデジタルEPとして『purple』をリリース、村松健太は個人事務所を立ち上げ精力的に活動するなど、進路は幅広い。

笹岡秀旭(Sasaoka Hideaki) 『purple』Lyric video

 彼らはそれぞれ、芸能界で切磋琢磨するライバルであり、同じ“プデュ”から羽ばたいた仲間だ。彼らのドラマに心打たれた視聴者は、自分の“推しMEN”以外の元練習生たちの進路も気にかける傾向がある。デビューが決まればおめでとうと言葉をかけ、チャンネル登録をし、CDを手に取ってくれる……。そんな愛情が、“プデュ”出身の派生グループを支えている。

 しかしながら、“プデュ”で生まれたドラマや好感度の”貯金”は、永遠ではない。リアルタイムで番組を見ていた“国プ”に応援されるだけでは、彼らが上り詰めていくことは難しい。派生グループが「プデュの元練習生」という肩書で終わらないためには、“国プ”以外の新規ファンこそが重要ではないだろうか。

“国プ”ではない新規層をツカむために

 “プデュ”出身の派生グループにとって、新規ファンを取り込むことは大きな課題であるが、OCTPATHの活動は、その課題解決に焦点を当てているように感じさせる。

 最も注目すべきは、タイアップ戦術だ。まず、彼らのデビュー楽曲「IT’S A BOP」と「Be with you」の2曲は、ドラマ『ケイ×ヤク—あぶない相棒—』(読売テレビ・日本テレビ系)の主題歌に起用。高橋わたる、栗田航兵、四谷真佑、太田駿静はドラマにゲスト出演も果たした。さらに、6月15日リリースの2ndシングル表題曲「Perfect」は、ドラマ『不幸くんはキスするしかない!』(MBS)のオープニング主題歌となった。

【4K】OCTPATH – 「IT’S A BOP」Official Music Video (『ケイ×ヤク-あぶない相棒-』主題歌)

 ドラマタイアップやゲスト出演が新規層の獲得として大きなチャンスであることに加え、この2本のドラマの傾向も興味深い。バディドラマやBLドラマを好む層に、立て続けにアプローチできていることは間違いないだろう。何気なくドラマを見ていた人が「このグループ、よく見かけるな」と気に留めて、いつしかOCTPATHの沼にハマる……ということは当然期待できる。

 OCTPATHは現場でファンをつかむチャンスにも意欲的だ。彼らはファンミーティング以外に『R-1フェス2022〜ピン芸と音楽の祭典〜』『Warai Mirai Fes 2022 〜Road to EXPO 2025〜』に出演。こうしたフェスは、アウェイな場である一方、新しくファンを作る大きなチャンスである。また、デビューから3カ月で2回のフェス出演を経験しているのは、かなり大きな経験値になっているだろう。



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