井ノ原快彦が与える安心感 TOKIO 松岡昌宏、Snow Man 向井康二、なにわ男子 道枝駿佑らとのエピソードから振り返る

 坂本昌行、長野博と共にパーソナリティを務めるラジオ『S.I.N NEXT GENERATION』(JFN系)では、『特捜9 Season4』(テレビ朝日系)で共演したTravis Japan 宮近海斗からアメリカ留学の報告を受けた際のエピソードを披露。井ノ原は宮近に「行ってこい行ってこい!」と言葉を贈り、「そういう道もあると後輩たちに示したら“じゃ俺たちも違う国に!”となる」と、彼らの留学がジャニーズの後輩達の新しい可能性を広げることにも繋がるとアドバイスした。また、Travis Japanがマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』で振付師を務めたトラヴィス・ペインゆかりのユニットであることにも言及し、世界を舞台に飛躍できる可能性も示唆した。

 さらに、Travis Japanが歴代ジャニーズグループの名曲を踊る公式YouTubeチャンネル『+81 DANCE STUDIO』にも触れ、「“ちゃか”(宮近の愛称)から観てくださいと送られてきた」と、ドラマ共演後も親交が続いていることを明かした。卓越したパフォーマンススキルで時代をけん引したV6のメンバーである井ノ原からの励ましの言葉は、宮近にとって心強い後押しになったに違いない。

[+81 DANCE STUDIO] V6 - Darling / Performed by Travis Japan

 V6のメンバーとして苦楽を共にした三宅健も、滝沢秀明がパーソナリティを務めていた『タッキーの滝沢電波城』(ニッポン放送)に出演した際に個性派揃いのV6メンバーの意見をすり合わせるのは井ノ原であると告白。三宅は食い違ったメンバーの意見を上手くまとめ上げる井ノ原の手腕を、独自のセンスで“折衷井ノ原”とネーミングし紹介していた。また『あさイチ』(NHK総合)や『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)などでMCを務めてきたトークセンスについても、デビュー当時、ライブのMCであまり話さなかった三宅らComing Centuryになんとか話を振ろうと四苦八苦した結果培われたと笑いを交えて告白。愛すべきキャラとして年下からも安心してイジられる人柄も、井ノ原の大きな魅力だ。

 後輩グループのファンの中には、緊張する生放送の歌番組などで事前にV6と共演することがわかると、「V兄さんと一緒で良かった」「イノッチと一緒だ!」とSNSにて安心の声が挙がることも珍しくなかった。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、後輩の出番を控えたトークで和やかに盛り上げ、彼らを笑顔にして送り出す井ノ原の姿を何度も目にした。緊張を少しでも笑いでやわらげることで、最高のパフォーマンスに繋がるであろうその雰囲気作りは、まさに井ノ原ならではの優しい気遣いであったように思う。

 20th Centuryの活動に加え、MCや俳優として活躍する井ノ原。デビューから変わらずファンを笑顔にし続けている彼は、紛うことなき正統派アイドルだ。

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