OCTPATH、篠原瑞希＆阪本航紀、笹岡秀旭、LAPONE BOYS……“プデュ2”出身者の活動に見る成功の鍵

　そして、デビュー前の段階にある練習生たちも、スキルアップに努めるだけでなく、新規獲得の間口を用意している。LAPONE BOYSは、YouTubeチャンネルを主に活用。練習の成果を見せるカバーダンス動画と、彼らのプライベートを垣間見られるほのぼのした雰囲気の動画、レッスンの模様を映したドキュメンタリーなどを、定期的に更新している。

　『僕たち、デビューできるかな？？』もBSよしもとでの番組放送以外に、YouTubeの生配信、Twitter、Instagram、TikTokを精力的に活用。SNS戦略を強く意識している様子がある。いつどこで、何がバズるか分からない時代。SNSの露出は多ければ多いに越したことはないだろう。

“元国プ”の相互作用にも期待

　“プデュ”派生グループの動きとしては、5月14日、15日に開催される『KCON 2022 Premiere』日本公演にも注目である。

　この公演には、“プデュ”を勝ち抜いてデビューしたJO1とINI、そして各シーズンの派生グループであるOWV、円神、OCTPATHが出演する。デビューを目指して競い合っていた練習生たちが、舞台の上で再会する。“プデュ”視聴者にとっては夢のイベントだ。元練習生の成長した姿を見て、普段から熱心に追いかけているグループ以外に、「推しMEN」「推しグル」が増える可能性は大いにあるだろう。『KCON』のステージは、ファンの相乗効果が期待できる大きなチャンスだ。

　それでもやはり、“元国プ”の応援だけでは、どうしても限界が見えてくる。TV出演、タイアップ、SNSなど、幅広いチャンネルを持ち、「“国プ”ではない存在」へのアプローチを常に意識すること。それこそが、“プデュ”出身の派生グループの飛躍の鍵だろう。