なにわ男子、aiko、ラストアイドル、神山羊、EXILE ATSUSHI……今週リリースの新譜5作をレビュー

神山羊『CLOSET』

 MVの再生回数が1億回を突破した「YELLOW」を含むインディーズ時代の楽曲の新バージョン、「群青」「色香水」「仮面」などメジャーデビュー以降にリリースされたシングル曲などをコンパイル。2018年からスタートした活動の、最初の集大成であると同時に、SNS、インターネット、アニメ、ドラマといった幅広いジャンルを横断しながら進化を続ける神山羊の“今”を提示した1stフルアルバム。思春期特有の苛立ち、葛藤、無敵感をリアルに刻み付けたアッパーチューン「セブンティーン」、〈間違えない/なんてくだらない/痛みのその先へ〉という歌詞に惹きつけられるタイトル曲「CLOSET」など、刹那的な衝動と未来への駆動を共存させた新曲のクオリティにも瞠目させられる。(森)

神山羊 - CLOSET【Music Video】/ Yoh Kamiyama - CLOSET

EXILE ATSUSHI『ONE』

 2020年にグループを勇退し、ソロ活動に専念することを発表したEXILE ATSUSHI。2021年以降にリリースされた「KAZE」「Heart to Heart」「Night Flight」などの配信シングルを収めた本作『ONE』(オリジナルアルバムとベストの2枚組)は、ソロアーティストとしての第一歩と言えるだろう。もっとも心に残ったのは、「SIGN」。2020年に上梓したエッセイ本(『SIGN』)ともリンクするこの曲は、〈きっと何も知らないほうが/幸せだったと/心から本気で言えるのだろうか〉というフレーズが響くミディアムチューン。あまりにもシリアスで痛々しい現実に打ちのめされながらも、いつか人々が愛し合い、誰も傷つかない世界があってほしいと願うこの曲は、彼にとっての歌の意義と直結しているのだと思う。(森)

4/30発売 EXILE ATSUSHI オリジナルアルバム「ONE」全曲試聴

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「連載」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる