ONE LOVE ONE HEART、Z世代男女混合グループが目指す理想像 「AAAさんを目標にしつつも、誰も踏み込んだことのない領域に」
自分の力不足やプロ意識のなさを痛感することがあった(藤咲)
ーーその頃の思いが「Now or Never」に重なっているんですね。
佐々木:私はどちらかというと自分に自信がなくて、すぐに落ち込んだり、立ち止まってしまうタイプなんです。この曲には、私のような人の背中を押してくれるメッセージが込められていると思いました。特にサビですね。自分も似た経験をしたり、共感できたりするので、ありのままの自分の感情を届けることができていると思います。
藤咲:最初に聴いた時、私は逆の感想でした。というのも、私は悩みを抱えるタイプではないんです。たまに落ち込むこともありますが、家に帰って愛犬を触ったら忘れちゃう(笑)。なので正直歌詞の内容もあまりピンときていませんでした。でも練習を重ねていくうちに、自分の力不足やプロ意識のなさを痛感することがあって。苦しい時期があったからこそ、この曲を通してリスナーの悩みを浄化してあげられるのかなと思います。
イーチ:私も最初はピンとこなかったタイプでした。曲調やメロディは好きだけど、歌詞は何のことをいっているんだろう、と。そう思いながらもこの曲を練習していくわけですけど、途中自分でも「歌が成長したな」と手応えを感じていたことがありました。でも、その後急に上手くいかなくなってしまって。マイナスな気持ちを抱えたまま、帰り道にこの曲を聴いていたら急に歌詞に共感できるようになりました。
ーー具体的にはどの部分の歌詞ですか?
イーチ:〈あと一歩だけ 前に踏み出せるなら 見える景色が 少し変わるかな〉の部分です。一歩踏み出すって勇気が必要じゃないですか。『ONE LOVE ONE HEART Debut Presentation "prologue"』が近くなっていた時期だったので、私もマイナスな気持ちを脱して違う景色を見るために一歩踏み出さなければいけなかったんですよね。そんな自分と重なって、共感できるようになりました。
咲太朗:僕はすごく共感できました。学生時代、自分とは全く違う考え方を先生から強制されたことがありました。「なんで大人はこんな退屈な考え方しかせんのやろ」とずっと思っていたので、僕が歌っているパート〈もう大人たちの 言いなりになるくらいなら これで 全て終わらせよう〉という部分は波長が合いましたね。自分の気持ちを代弁してくれていると思います。
ーー「Now or Never」は『ONE LOVE ONE HEART Debut Presentation "prologue"』でも披露されていましたよね。
イーチ:初めてのワンマンライブだったので、実は前日まで不安しか感じていませんでした。でも、ボイトレの先生から「失敗があったとしても、イーチはできているから。自分が気にするところは失敗した箇所だけだけど、ちゃんと前に進んでいるから大丈夫」と言ってもらえたんです。それでようやく気持ちが切り替えられて、当日は自分の中で一番うまくパフォーマンスできたと思います。
洸瑛:全体で見ても、それぞれ練習ではできていなかったことがライブではできていたと思います。ただ、課題点もたくさんありました。それを改善していくことでまた成長できるのかな、と。ONE LOVE ONE HEARTとして活動をしていくにあたり、いい一歩目になったのではないでしょうか。
佐々木:私が意識していたのは、もし音楽が聴こえなくてもダンスを見ただけで気持ちが伝わるように踊ること。「Now or Never」は歌詞に沿った振りを付けていただいているので、歌詞を噛み締めながら踊っています。この先また「Now or Never」を披露する機会が増えていくと思いますが、その瞬間ならではの思いを込めて毎回違うパフォーマンスを届けられるようになりたいです。
藤咲:私はダンスに少しだけ苦手意識があって、ダンスをしながら歌うと力んでしまったり、声が震えてしまったりすることがあるんです。でも今回は何も考えなくても踊れるくらいたくさん練習をしてきました。歌詞もしっかり頭の中に入れて、曲の中に入り込めるように体に染み込ませられるように頑張りました。
ーーMVも撮影されているかと思いますが、注目ポイントはありますか?
咲太朗:廃校で制服を着て撮影したのですが、僕以外は現役の学生じゃないですか。僕だけコスプレでしたが、懐かしい感じがしました(笑)。
一同:あはは!
咲太朗:他に注目してほしいのは、階段でのダンス。正規の振りを変えて、階段の段を利用して踊っています。なのでライブ映像と見比べるという楽しみ方もオススメです。
佐々木:ラストサビも注目だよね。セットのカーテンや机を感情のままに壊して暴れているんですが、かなり激しいです。みんな怖かった(笑)。
洸瑛:終わった後、何かを吐き出したかのようにみんないい顔をしていました(笑)。
咲太朗:「Now or Never」を流しながら壊していたんですが、机が転がっていく音が大きすぎて曲が聞こえなかったよね。みんなストレス溜まっているんだなぁって思った(笑)。ぜひ注目していただければ!
洸瑛:咲太朗がピンクの煙を屋上で掲げているシーンも注目してほしいな。
咲太朗:ピンクの煙が出る発煙筒を使っているんですが、燃料がだんだん燃えてくるとめちゃくちゃ熱いんです。しかも煙が目に入るから涙目になっちゃって。めっちゃキメ顔していますが、よく見ると涙目になっているかもしれません。
藤咲:ベランダで踊るところも大変だったよね。
咲太朗:メンバー10人が1クラスずつ配置されて、ベランダで一斉に同じダンスを踊っているシーンがあるんです。
洸瑛:俺はコンピュータ室だった!
佐々木:お互いの姿は一切見えなくて、音だけを頼りに踊っていました。まだ仕上がりを見ていないんですが、ちゃんと揃ってるかな〜? 怖い!
イーチ:私はDメロの部分に注目してほしいです。屋上から1人ずつ飛び降りていくんですが、歌割りの関係で私が最後になっています。その渾身の演技にご注目ください!
藤咲:かっこよかったです!