宮脇咲良、ソミ……なぜ『プデュ』シリーズ出身グループのメンバーは解散後も活躍できるのか

 2016年にスタートした、視聴者参加型サバイバルオーディション『PRODUCE 101』(以下『プデュ』)。韓国で社会現象的な人気を巻き起こした同シリーズは、それまで類を見なかった番組フォーマットが国外にいる視聴者の心も掴み、今では日本をはじめ中国などでもローカライズ版が製作されている。

 『プデュ』シリーズは、番組の革新性や話題性、そこから輩出されたグループの人気だけでなく、グループ出身者による個々の活躍が目立つことも特筆すべきポイントだろう。本稿では韓国版『プデュ』発のガールズグループであるI.O.I、『PRODUCE 48』発のIZ*ONEから羽ばたいていったメンバーのその後について考えていきたい。

チョン・ソミ 「DUMB DUMB」

 例えばI.O.I出身メンバーでは、ヨンジョン(宇宙少女)やチェ・ユジョン、キム・ドヨン(Weki Meki)らのように新たなグループ活動を開始する者もいれば、チョン・ソミやチョンハのようにソロアーティストとして作品リリースを行う者もいる。またキム・セジョンは音楽作品を発表しつつ、ドラマや映画の話題作に出演するなど、そのキャリアは多岐にわたる表現分野に拓かれている。

クォン・ウンビ「Glitch」

 同様にIZ*ONE出身メンバーも、クォン・ウンビとチェ・イェナ、チョ・ユリはソロアーティストとして、またキム・ミンジュとカン・ヘウォンは女優へ転向するなど、その進路は多彩さをみせている。

IVE「LOVE DIVE」

 そして引き続きK-POPシーンでの活動を進路に選んだのは、宮脇咲良。同じくIZ*ONE出身のキム・チェウォンとともに、BTSを擁すHYBE傘下のレーベル<SOURCE MUSIC>からLE SSERAFIMとしてデビューすることがアナウンスされている。元IZ*ONEメンバーではアン・ユジンとチャン・ウォニョンも昨年IVEとして再デビューを果たしているが、両グループともに群雄割拠と称される“K-POP第四世代”を牽引する存在となりそうだ。

AKB48「元カレです」

 また分野だけでなく、活動の本拠地も多岐にわたる。中国出身のチュ・ギョルギョンはI.O.Iの後、K-POPグループ PRISTINを経て、現在は韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の中国版リメイク作品に出演するなど、中国を拠点に活動している。IZ*ONEの活動期間を終えた矢吹奈子と本田仁美は、それぞれHKT48とAKB48に復帰。AKB48グループ、そして日本のアイドルシーン全体に大きな影響を与えているところだ。

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