Snow Manと学生たちのコミュニケーションから生まれる面白さ 「それスノ“スクールウォーズ”」は名物企画の仲間入り

 Snow Manの初冠番組としてスタートした『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)が地上波レギュラー2年目に突入した。2020年3月に地上波特番で初放送、4月からは動画配信サービス「Paravi」でレギュラー配信を行い、着実にグループと番組のファンを増やしてきた『それスノ』。地上波レギュラーになりコーナーや番組全体の見せ方も変化と進化を遂げてきたが、なんといっても「それスノ“スクールウォーズ”」のスタートは大きかったのではないだろうか。2021年12月19日に第1弾が放送された同企画は、全国区で活躍する部活の強豪校にSnow Manが真剣勝負を挑んでいくというものだ。

 Snow ManはジャニーズJr.時代からの積極的なYouTubeの活用、バラエティやクイズ番組、雑誌などのメンバー個人の活動を通して学生認知がもともと高いグループではあったように思う。冠ラジオ番組『Snow Manの素のまんま』(文化放送)にて小・中・高校生リスナーからのメールが紹介されることもしばしば。例えば阿部亮平と渡辺翔太が出演した2020年6月18日放送回はまさに“学生回”だった。

 この時読まれたリスナーからのメールが、近所の小学校高学年くらいの子どもたちが家の駐車場のコンクリートにチョークで「Snow Man」やメンバーの名前を書いて遊んでいたというもの。阿部と渡辺はこの事実に驚きながらもYouTubeの影響が大きいのではないかと分析。そしてその流れの中で渡辺が「ていうか、学校行きたいんだけど!」と告げ、先輩V6が長年出演していた『学校へ行こう!』のような番組に憧れを抱いていることを明かしていた。阿部も「わかる、それめっちゃ楽しいと思う」と同意し、2人で盛り上がりを見せていた。その後のトークでも渡辺がコロナ禍前に下校タイミングの大勢の小学生とバスの中で一緒になり、ある程度変装していたにもかかわらず「Snow Manだ」と気づかれ驚いたというエピソードを披露。

 ある人にとっては憧れのお兄さん、ある人にとっては面白いお兄さん、彼らが放つ親しみやすい空気感もあいまって幅広い層に受け入れられる間口の広さがSnow Manにはある。「学生とのコミュニケーション」はグループやチームの中でも話し合われてきたことではないかと想像するが、知名度も人気も急拡大した今実現できているというのはタイミング的にもバッチリである。

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