iScream、Girls²、XG、NiziU……ガールズグループの躍進 パフォーマンススキルの向上とグループごとに高まる独自性
Girls²:戦うガールズから、少女たちの憧れに
EXILEを筆頭に数々のパフォーマンスグループを輩出するLDH JAPANとソニー・ミュージックレーベルズによる共同マネジメント SL Square LLP.に所属し、2019年6月にデビューした9人組ガールズグループ Girls²。彼女たちの特徴はメンバー全員が、特撮実写ドラマ『ガールズ×戦士』シリーズ(テレビ東京系)で歴代ヒロインであったこと。
その後『おはスタ』(テレビ東京系)の“おはガール”を経験すると、今度は彼女たちをモチーフにしたアニメ『ガル学。~聖ガールズスクエア学院~』にもチャレンジ。アニメの続編として実写ドラマ『ガル学。~ガールズガーデン~』もオンエアされた。夢の舞台“ガールズアリーナ”を目標に成長していく物語は、彼女たちの等身大の姿とも重なるものがあった。
アーティストとしてはもちろん、俳優&声優、バラエティ、モデルにラジオパーソナリティと幅広くキャリアを築いていく。今年4月には彼女たちがプロデュースするコスメ『you know…?』も発売されることが発表されたばかり。最新曲「Juga Juga JUNGLE」のMVではグッと大人っぽい表情も見せ始めたGirls²。多岐に渡る活躍の中で、今後も少女たちの憧れを体現していく姿が楽しみだ。
iScream:抜群の歌唱力で世界に勝負を挑む3人組
9人、7人……と大人数ガールズグループが主流となっている中、3人組と少数精鋭のスタイルを取っているのがiScream。2018年にLDH JAPANが開催したオーディション『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』でグランプリを獲得したRUIとファイナリストのYUNA、HINATAによって結成された彼女たちの特徴は、その歌唱力だ。昨年6月にデビューし、9月に朝の情報番組『バゲット』(日本テレビ系)に生出演。朝早くのタイミングではあるものの、2ndシングル曲「himawari」をアカペラで歌い上げ、その実力を示した。
また、平均年齢17.6歳という成長期真っ只中な彼女たちは、なかなか対面のライブができない中で、TikTokを通じてアカペラ動画を精力的に発信するなど、歌唱力を磨いてきた(※1)。誰もが知るJ-POPのヒットソングから、一度は歌ってみたい洋楽まで幅広くカバーしていく中で、MISIAの名曲「つつみ込むように…」のカバーを配信リリースした際は、Billboard JAPANのラジオチャートで1位を獲得するなど、その歌唱力は音楽通からも高い評価を得ている。
切なく情緒的な歌声を持つRUI、ホイッスルボイスも軽々と出すテクニカルなYUNA、低音ハモリをはじめ安定感あるHINATA。3人という人数だからこそ、1人ずつの声を存分に楽しむことができるのもiScreamならでは。4月20日に1stアルバム『i』のリリースを控え、4月1日には新曲「茉莉花 -Jasmine-」が先行配信された。
コロナ禍の影響により、まだ彼女たちはオフラインのワンマンライブを経験していない。アカペラというごまかしの効かない環境でも堂々と歌い上げる彼女たちの歌声が、多くの観客に生で届けられれば、さらなる注目の的となるに違いない。
それぞれの魅力でエンタテインメントの世界を盛り上げていくガールズグループたち。彼女たちが鍛錬を積み重ねてきたパフォーマンスを思い切り披露し、ファンもその姿に精いっぱい声援を送る……そんな日が1日も早く来ることを待ち望んでいる。
※1:https://www.tiktok.com/@iscream__official?lang=ja-JP