≠ME、超ときめき♡宣伝部……女性アイドルとTikTokはなぜ相性が良い? 同世代からの支持も
アイドルグループやそのメンバーにも活用され、日々流行を生みだしているTikTok。ここ数年、アイドルの楽曲やメンバー自身がTikTokで注目され、それをきっかけに人気の幅を広げる現象が頻発している。
例えば、LinQの金子みゆはTikTokでその注目度を高めた1人だ。新型コロナウイルスの影響で思うような活動ができなくなった時期、SNSに力を入れたLinQ。金子はTikTokのフィルター機能を使った動画や、特技でもあるダンス動画などを投稿し注目を集め、今ではTikTokのフォロワーは180万人を超える。ファンのリクエストにも積極的に応えるなど距離感の近さも魅力で、クールな仕草もキュートな仕草も似合うキャラクターを活かし、流行りを先取りしたフィルターの紹介や男装といった幅広い動画を投稿。同世代のユーザーにとって憧れの的になっている。
@kaneko_miyu アイドルあるある。
≠MEの楽曲「てゆーか、みるてんって何?」もTikTokで話題となった。本曲は≠MEのメンバー紹介曲のひとつで、本田珠由記のキュートな自己紹介ソング。〈初めまして わたし「みるてん」って言います えへへ 名前呼んで下さい〉というキュートかつキャッチーなフレーズとそのあとの合いの手がTikTokで人気となり、多くのアイドルやTikTokerが「みるてん」の部分を自分の名前に変え、自らの紹介動画としてアップしている。
また、≠ME公式がこうした名前を変えて歌う需要に合わせてアフレコバージョンをTikTokにて公開したこともバズが大きくなった理由のひとつ。TikTokのアフレコ機能を使って楽曲を流しながら手振りやリップシンク動画を撮り、それを見ながら歌詞を変えて歌っていくのだが、音を録る際、はじめに撮った動画の音楽を聴くことはできない。そのため、アップテンポでリズミカルな詞をタイミング良く歌うのは難易度が高いようで、「難しい!」というコメントとともに投稿されることも多い。そんな難しさも耳に残るキャッチーなメロディとともに、「#みる何」チャレンジと呼ばれながら親しまれているようだ。
@notequal_me みる何アフレコver今回は #みるてん があの衣装でもう一度「いきまーーーす🙋♀️✨」みんなも自己紹介 マネして撮ってみてね~✨#ノイミー #みる何 #自己てん紹介 #本田珠由記
アイドル楽曲のバズで言えば、私立恵比寿中学の2012年の楽曲「仮契約のシンデレラ」もリリースから8年経った2020年に流行した。〈仮契約のシンデレラ〉が〈私だけ見て!お願いおーじ様!〉と必死にアプローチをする様子がTikTokユーザーの熱意と重なり、好きなキャラクターやアイドルを紹介する動画など、推しへの思いを詰め込んだ動画に多く使用された。