Morfonica 進藤あまね&直田姫奈&mika、それぞれに芽生えたバンドに対する明確な意思 デビュー2年の歳月が深めた絆

Morfonicaに芽生えた明確な意思

 次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』から生まれた第4のリアルバンド・Morfonicaが、最新シングル『fly with the night』をリリースした。表題曲は『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』で展開されるMorfonicaのバンドストーリー第2章のテーマソングとなっている。同ストーリーでは、Morfonicaに一大事が起こり、結果としてバンドとしての絆を深めていく様が描かれていく。そんなバンドの成長や絆を反映した、彼女たちにとっても大きな意味を持つ楽曲となった。

 今年で活動2周年を迎え、昨年は初のZeppツアーを開催、今年も楽曲リリースやコンセプトライブの開催など精力的に活動を繰り広げるMorfonica。これまで活動を行って来た中で、メンバーやスタッフの間でもバンドをより良くするための議論を交わすようになるなど、彼女たちならではの物語を歩み始めた印象もある。そんなMorfonicaの現在地を、進藤あまね、直田姫奈、mikaの3名に語ってもらった。(編集部)

私たちが強い意見、意志を持ち始めた(直田)

左から直田姫奈、進藤あまね、mika

――昨年10月に大阪と東京で開催されたZEPP TOUR 2021『Amabile』はMorfonicaにとって初のツアーとなりました。少し前の話にはなりますが、まずはその感想から聞かせてください。

mika:『Amabile』は……初めてプロデューサーとモニカでたくさん議論したよね(笑)。

――いきなり気になる発言が(笑)。どういうことですか?

mika:要は観てくださる方々により楽しんでいただくため、Morfonicaらしい世界観を突き詰めていく過程で制作スタッフさんとちょっと意見を交わしたっていうことなんですけど。ライブをよりよくしようとすればいろいろなアイデアもどんどん出てくるし、その上で「これはいいけど、これは違うかも」みたいな話し合いになるわけで。『Amabile』のときはそういうやり取りをライブ開催のギリギリまでやっていたんですよ。セットリストにしても、みんなが意見を出し合いながらスタッフ一丸となって決めているし。そりゃいろんなことが起こるよなぁっていう(笑)。

直田姫奈(以下、直田):結局のところ、ここまでの活動を通して、声優としてモニカに参加する私たちが強い意見、意志を持ち始めたということだと思うんです。結成当初はmikaさんやAyasaさんを筆頭に、バンドのサウンドをどう作り上げていくかに重きを置いてライブをやってきたところがあったんです。でも、そこがある程度、形になってきたことで、新たな部分に目を向けられるようになってきたというか。

――それはライブに盛り込まれている朗読パートをもっとブラッシュアップしたいという思いだったんでしょうか?

直田:まさにそうですね。あそこは台本がある場所なので、言ってしまえば私たちの真骨頂を見せられる部分でもあるわけで。となると、声優側の視点としていろいろ発言させてもらいたくもなるし、自然と熱も入ってしまうっていう。そういうやり取りはきっと今後もずっと続くものだとは思うんですけど。

mika:でも、それこそがモニカのいいところだとも思うんです。ライブだけど、全体を通してひとつの物語になっているっていう特徴は他のバンドにはない部分だから。そこにこだわるのは当然のことだと思う。

進藤:『Amabile』を経て、スタッフさんと今まで以上に話せるようにもなったんですよ。それによって、みんなで一緒にライブを作り上げているんだっていう気持ちもさらに強くなりましたし。そういう意味ではすごく大切な経験になったのでよかったなって思いますね。

直田:うん。『Amabile』は本当に私たちの思いがしっかり乗せられたし、それがちゃんと観客のみなさんにも伝わればいいなという気持ちで臨めたライブでしたね。

――パフォーマンス面で何か印象に残っていることはありますか?

進藤あまね(以下、進藤):私はライブ初披露だった「Fateful...」がすごく印象深いですね。あの曲はゆったりとした曲調なので、パフォーマンス面では振りがついていないんです。でも、みなさんの印象に残ることを何かしたかったので、いろいろ考えた結果、曲の最後に帽子をかぶるパフォーマンスを取り入れることにして。それは、私が『バンドリ!』で演じている(倉田)ましろちゃんと、「Fateful...」がエンディングテーマになっていた『カードファイト!! ヴァンガードoverDress』の登場人物の(大倉)メグミちゃんがどちらも帽子をかぶっているから。ライブ当日に思いついて、それをすぐライブで実行できたのは、自分にとってちょっと成長を感じた瞬間でしたね。

直田:同じくライブで初披露だった「COLORFUL BOX」も印象に残ってるかな。『ガルパ』(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』)に追加された流れとして(二葉)つくしちゃんフィーチャーの曲だったので、できるだけ側で演奏しようと思って、ライブで初めてドラム台の上に乗らせてもらったんですよ。

進藤・mika:そうだったー!

直田:ただ、足回りがけっこう狭いし、ギターが当たってmikaさんの演奏に支障が出てもいけないので、立つ位置とかはスタッフさんと一緒にかなり試行錯誤しました。

mika:上りやすいように段差つけますかって話にもなったけど、姫奈ちゃんは「いや、ないほうがいいと思うんで」みたいな(笑)。ライブの当日にこだわって詰めてたよね。

直田:うん。で、実際ライブでドラム台に上がってみると、意外と高さがあって焦ったりもしたんだけど(笑)、mikaさんとあそこまで近寄って演奏したのって今までになかったし、最後にぴょーんと飛び降りたのも含め、めちゃめちゃ楽しかったですね。

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