稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾、キャラクターを宿して目指す面白い社会 『ワルイコあつまれ』レギュラー化に寄せて

 直前スペシャルの終盤は3人のインタビューで締めくくられた。「ストレートな笑いというよりも、いまちょっと斜に構えたおもしろさもあると思うしね。そこは任せてください」と稲垣。その余裕の笑みからは、まだまだ楽しませることができるだけの仕掛けがあることを予感させる。

 草なぎは「僕の中では挑戦。普段できないいろいろなキャラクターになったりするので、毎日やることがあるので楽しいですね」と、どんな役柄にも憑依していく気満々な様子。そして香取は「テレビのレギュラー番組自体が本当に久々なので、毎週のように収録をしてるのが本当に大変だなって(笑)」といたずらっぽく笑う。

 思い返せば、彼らのデビュー当時の思い出話に花が咲くと、いつもヤンチャなエピソードが飛び出す。テレビの本番前に我慢できずにプールに飛び込んでしまったり、大人たちに叱られながらも「早く終わらないかな」と心ここにあらずだったり……。その決してイイコではなかった光景がまた個性豊かで、魅力を感じさせたものだ。そして、実際に彼らが多くの人を勇気づけるカッコいい大人になっているということ。その生き様そのものからも学ぶことが多くあると言えるだろう。

 「ワルイコよりはイイコのほうがいいですけどね。ちょっとチャーミングっていうか、ポジティブなワルイコを目指していきたいですね」と語った草なぎの言葉のように。この番組を通じて、ポジティブなワルイコ、そしてチャーミングな大人が増え、より面白い社会になることを楽しみにしている。

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