ケチャップ、トランジション動画クリエイターが築くポップスター新時代 アーティストデビュー曲「加工迷彩」から伝わる本気度
音楽をモニターを通じて楽しむ時代。スマートフォンやタブレット端末、パソコンの一人一台、いや一人数台の普及の結果、TikTok、YouTubeなどショート動画を通じて新しい価値を創造するクリエイターが増えている。テクノロジーの進化によって動画編集ツールを誰もが使いやすくなり発信しやすくなった結果、よりセンスが問われる時代になったといえるだろう。
そんななか、TikTok発トランジション動画を生み出すクリエイター、ケチャップが話題だ。
トランジションとは映像編集技術であり、カットとカットをつなぐ切り替えのエフェクト効果を指す専門用語だ。前のカットから後ろのカットへと映像が遷移する際のつなぎ目をスムーズに、あるいは印象的に見せる機能性を持つ。
ブルーな記憶が残る、SFめいた唯一無二の世界観を醸し出すケチャップによるトランジション動画は、現在TikTokで240万人以上のフォロワーからの支持を得ている。さらに、ケチャップはD2C(消費者直接取引)によるアパレルブランド「KETCHUP MANIA」や、本人のキャラクター性が伝わるフォトエッセイ『一人だけど孤独じゃない 中二病クリエイター、世界でバズる』の出版でも知られている存在だ。
時代を表す表現者であるTikTok、YouTubeを活用するクリエイターは、世の中の空気感を紡ぐエンターテインメント表現のハブとなる。才能あるクリエイターには、才能ある表現者が集まるのだ。
ケチャップが手がけたWST「親孝行」、mzsrz「夜明け」、meiyo「なにやってもうまくいかない」、ニッキー・ミナージュ「Pound The Alarm」などなど、他アーティストによる既存曲に新たな付加価値をつける新時代のプロモーションビデオともいえるTikTokでのCGM(消費者生成メディア)動画。ペプシコーラやTikTokとコラボレーションをしたオフィシャルCM制作など、ケチャップの活躍は多岐にわたって、シーンの信頼を獲得してきた。
@mijingiri 幼少期を思い出します🐦#親孝行 #WST #ダブスト #pr ♬ 親孝行 - WST
@mijingiri 良い歌詞過ぎます、、!#歌詞トランジション #ミズシラズ #夜明け #DECO27 #pr ♬ DAWN(ver.2) - mizushirazu
@mijingiri なにやっても!#transition #トランジション #fypシ #なにやってもうまくいかない ♬ なにやってもうまくいかない - meiyo
そんなケチャップ自身が音楽アーティストとして、2022年3月23日に新世代のストリーミング特化型アーティストにフォーカスしたレーベル<VIA / TOY’S FACTORY>から配信シングル「加工迷彩」にてメジャーデビューする。注目ポイントは、作詞をDECO*27、作曲と編曲をTAKU INOUEが手がけていることだ。
ケチャップによるスピード感あふれるエッジーな世界観を、ジェットコースターのようにダンサブルなプロデュースワークで、新時代のポップミュージックをクリエイトする“トランジションミュージック”プロジェクトの始動。アートワークは、藤井風をデビュー時から手がけている丸山元子ことMOTTY、ミュージックビデオにはEve「廻廻奇譚」を手がけた佐伯雄一郎が参加するという、鉄壁なクリエイター布陣も気になるところだ。コンセプトが明確ゆえか、プロデュースワークが見事に映える。
なかでも、ボカロ文化圏を牽引するDECO*27による言葉遊びの応酬のようなカオティックなリリックが凄まじい。心の不安や葛藤を〈「普通じゃない 余裕がない」〉としてケチャップのアイデンティティともいえる「加工迷彩」という武器を手にするというメタ的表現を見事に描き切った2022年代を言い表すポップアンセム。VIA所属音楽プロデューサー、TAKU INOUEによる低音の効いたトラップ、ベースミュージック、ドラムンベース展開など、まさに音楽版トランジションといえる切り替えの早い構成による鋭利なハンマービートが、パンデミックにくすんだ心をアッパーにぶちあげていく。
一度聴いたら耳に残り、すっと入ってくるケチャップによる強めなボイスが、破壊的なドロップ、気怠くもメロウなラップ、縦横無尽に斬り込むサビなどトラックやリリックと溶け合い、新時代のダンスミュージックというバキバキな化学反応を生み出している様に着目したい。〈昨日今日の「死のう」は明日の死語でしょ〉といったケチャップの歌声が映えるパンチラインに撃ち抜かれるのだ。
そんな大進化を、ビジュアル表現として最大化したのがミュージックビデオ「加工迷彩」だ。ケチャップによるトランジション動画におけるシグネチャー/名刺代わりなエフェクト効果、TikTok投稿でおなじみの能面やマスク、スモーク、LEDリングライトを活用したシーンがアップデートされ繰り広げられていく。さらに、リリックの言語世界を映像化した表現をロボットやバット、ガスマスク、ネオン、パトライト、ダブルラジカセなど、デストピアかつニューレトロなイメージとしてビビッドに映像化。まさに第二次形態へと進化した、ケチャップの姿に圧倒される。
それこそインターネット空間が、“WEB3(パブリック型のブロックチェーンを基盤としたインターネットの概念)”といった新たな定義がなされようとしているメタバース元年と呼べる2022年。ポップミュージックのあり方も進化=真価が問われている。新時代のセンスを表現するスピード感、演出手法、チーム戦でのクリエイティブの高め方。結果、キメラのごとく多種多様な時代感をまとったケチャップによるポップアート作品「加工迷彩」の完成だ。
WEB3時代に対応したポップアイコン不在のミュージックシーンにおいて、“ムービー”、“エディット”、“エフェクト”をキーワードとした表現者ケチャップの存在は、ポップスター新時代の幕開けを告げる存在となるはずだ。そんな期待感でいっぱいのデビュー作「加工迷彩」に注目してほしい。
■リリース情報
3月23日(水)リリース
加工迷彩 / ケチャップ
作詞: DECO*27
作曲編曲: TAKU INOUE
「加工迷彩」TikTok独占配信URL:https://m.tiktok.com/h5/share/music/7071111637515634689
「加工迷彩」歌ネット:https://www.uta-net.com/song/315262/
TikTok: https://www.tiktok.com/@mijingiri
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VIA/TOY’S FACTORY https://via-label.jp