Vaundy、AI、SUPER BEAVER、iri、THE ALFEE……2月23日リリースの新譜5作をレビュー

iri『neon』

 昨年10月にデビュー5周年を迎えたiriが、5枚目となるオリジナルアルバムをリリース。前作から1年11カ月ぶりとなる本作には、「言えない」「はじまりの日」「渦」など、すでに発表している楽曲に新曲9曲を含む全12曲を収録。クリエイター陣にはYaffleをはじめ、TAAR、mabanua、ESME MORI、Kan Sano、TOSHIKI HAYASHI(%C)、Shin Sakiuraなど、これまでiriの作品を手がけてきた面々が名を連ね、都会的なアンニュイさの中にどこか寂しさやもの悲しさが漂う特有の世界観を表現してみせた。特に象徴的なのはリード曲「摩天楼」。華やかな夜の時間を軽やかにサバイブしながら、苛立ちと孤独を抱える若者の姿が、疾走感のあるトラックの中に浮かび上がる。iriならではの低音で艶のあるボーカルが夜のシーンとマッチし、奥行きを感じさせる1曲だ。(渡部)

iri 「摩天楼」 Music Video

THE ALFEE『天地創造』

 コロナ以降にリリースされたシングル表題曲「友よ人生を語る前に」「The 2nd Life-第二の選択-」(アルバムVer.が収録)を含む2年8カ月ぶり、通算26作目のオリジナルアルバム『天地創造』でTHE ALFEEは、バンドとしての音楽的なアイデンティティと“今の時代に必要なメッセージは何か?”を突き詰めた歌を明確に示した。それを象徴しているのが、タイトル曲「天地創造」。ハードロック、クラシックを融合させた壮大なサウンドスケープのなかで〈身近な場所に愛はある〉という極めて日常的な歌詞が伝わるこの曲は、彼らの新たなアンセムとなりそうだ。プログレ愛全開の「組曲: 時の方舟」からフォークロック的な「My Life Goes On」まで、音楽的なルーツが感じられる楽曲も楽しい。(森)

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