新内眞衣、生田絵梨花……乃木坂46LLC移籍組と残留組の違いは? 卒業メンバーが新天地を選択する背景

生田絵梨花は演奏家としても本格的に活動?

 2021年12月31日にグループを卒業した生田絵梨花は、2022年1月から太田プロダクションへ。4歳でピアノを習い始め、乃木坂46時代も『レ・ミゼラブル』などミュージカルへ多数出演。そういった背景から、俳優業はもちろんのこと、音楽的な部分にも重点を置きたいのではないだろうか。2月19日放送の音楽番組『Sound Inn S』(BS-TBS)では、エルトン・ジョンの「Your Song」をピアノで弾き語るなど、実に見事なパフォーマンスを披露した。まさに「生田絵梨花第2章」を印象づけ、今後の彼女の活動方針をはっきり示したものだった。

 深川麻衣は2016年6月に卒業し、同年9月からテンカラットに在籍。今泉力哉監督作『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018年)では恋愛感情の揺れを見事に表現。同年にはNHK連続テレビ小説『まんぷく』、2021年にはNHK大河ドラマ『青天を衝け』にも出演。役者としてメキメキと力をつけてきている。深川の活動からは、女優一本で生きるという決意を感じることができる。

 日本を代表する劇作家・野田秀樹の舞台の制作実績も持つ芸能事務所、シス・カンパニーに所属しているのは井上小百合だ。2020年4月に卒業し、5月から同事務所へ移籍。乃木坂46時代も舞台女優として何度も板を踏み、卒業間際もミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』に出演。卒業後は『つかこうへい没後10年追悼イベント 朗読 蒲田行進曲完結編「銀ちゃんが逝く」』でヒロインをつとめるなど、舞台出演が続いている。自身と所属事務所の方針がしっかり噛み合っている感がある。

 若月佑美は2018年11月にグループを卒業し、2020年4月よりゼストと業務提携を結んだ。ドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』(2022年/テレビ東京系)や、3月24日公開予定の映画『桜のような僕の恋人』への出演など俳優として着実にステップアップしている。一方で若月に期待されるのは、アートとの関わりだろう。かつて美大を目指していたという彼女は、これまで美術展覧会『二科展』で何度も入選。その特技がどんな風に活きるのか楽しみである。

 結成から間もなく11年が経つ乃木坂46。グループが世代交代など転換期を迎えていることもあり、次の人生を考えている初期メンバーも多いはず。彼女たちは今後、どのような活動を目指すのか。その際の事務所の選択にも注目したい。

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