NEGI☆U 湊あくあ、大空スバル、桃鈴ねね インタビュー:ファンの思いを乗せて突き進む、前人未到のトップアイドルへの道

NEGI☆U、トップアイドルへの道

 VTuberグループ「ホロライブ」に所属し、アイドル企画『hololive IDOL PROJECT』に参加中の湊あくあ、大空スバル、桃鈴ねねによるアイドルユニット NEGI☆U。参加メンバーそれぞれがVTuber/バーチャルアイドルとして活躍し、ホロライブ2期生の湊あくあと大空スバルはチャンネル登録者数が100万人超え、2020年に活動をスタートしたホロライブ5期生の桃鈴ねねもすでに89万人と、その人気は止まることを知らない。

 それぞれソロではコンスタントに音楽作品をリリースし、ユニットとしてはアニメ主題歌も務めるNEGI☆Uだが、それぞれVTuber/バーチャルアイドルとしてのキャリアをスタートしたきっかけとは何だったのか。リアルサウンドでは、NEGI☆Uメンバーにメールインタビュー。ホロライブ所属の背景からアイドル活動やファンに対する思い、それぞれが好きな音楽などについて話を聞いた。(編集部)

湊あくあが影響を受けたアイドルは“ももち”

ーーVTuberとして活動をはじめた経緯、ホロライブのオーディションを受けた理由をそれぞれ教えてください。

湊あくあ(以下、湊):女の子は誰しも一度はアイドルに憧れると思うんですが、小さい頃、私もアイドルになりたいと思っていて、でも自分には無理だって諦めていたんです。そんな時ホロライブのアイドルオーディションの応募を見つけて、人間としてだめだめで、引き籠りで何もない、こんな自分を変えたいと思い応募しました。

ーー湊さんはチャンネル登録者数151万人(2月現在)を誇る人気VTuber/アイドルですが、日々活動を行う上で大事にしていることはありますか?

湊:とにかく自分はアイドルであると意識することですかね! なんだか自意識過剰に聞こえるかもしれませんが、デビューした当時から自分がアイドルであるということを忘れたことはないです! アイドルとして、推してもらう立場として、どこにいっても恥ずかしくない、応援してくれる人が胸を張って「湊あくあが好き!」と言ってもらえるようになりたいと思っています!

ーー「hololive IDOL PROJECT」の一員として活動されていますが、もともと好きなアイドルがいたり、アイドルへの憧れなどはありましたか?

湊:昔からアイドルや声優さんが大好きですが、私の中で特にももち(嗣永桃子さん)はアイドルとしての立ち振る舞い、意識の高さに感激して、以降憧れて影響を受けているところはありますね!

ーー普段聴いている音楽や好きなアーティストを教えてください。

湊:歌枠で色んな曲を歌いたいので、普段は流行りの曲から懐かしい曲まで色々聴きます! ジャンルもJ-POPからアニソン、色々聴きます! そんな中でも、声優の水瀬いのりさんは私の中で、推しであり音楽ももちろん好きですが、全てが好きです。好きとは言い表せないこの気持ち……尊いでしょうか?

ーー自分の性格、生き方や考え方などに強く影響を与えた音楽はありますか?

湊:音楽を聴くのが大好きで、様々な場面で助けられた曲たちがあるのですが、「SKET DANCE」という週刊少年ジャンプで連載していた漫画があって、アニメになった際、キャラたちがバンドで「Funny Bunny」(the pillows)という曲をカバーしていたんです。その曲のサビの歌詞〈キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで 走ってきた〉が本当に大好きで、当時辛かった時、何度も勇気づけられました。

ーー「バーチャルアイドル」ならではの強みや魅力はどんなところにあると思いますか?

湊:現実にできないことを実現できる、そんな夢や可能性が無限にあるのがバーチャルアイドルだと思います。どこへだって会いに行ける。私の体さえあれば、瞬時に国境を超えてどこまでも行くことが出来るのが私の中では魅力的だなと思います。

ーー多様な活動を行う中で、湊さんとって音楽活動はどんな意味を持っていますか?

湊:私は今までの人生、色んな音楽に背中を押してもらってきました。挫けそうなときは応援してくれる、悲しいときは寄り添ってくれる、楽しいときは気分をさらにあげてくれる。なので、厚かましいですがみんなにとって自分や自分の音楽もそんな存在になれる日が来たらいいなと思って活動しています。

ーー歌やダンスが上手くなるために心がけていることはありますか?

湊:とにかく練習あるのみだと思っていて、歌やダンスに限らずですが、すぐに上達できるものでもないので、コツコツと時間をかけてやることが大切なのかなと思っています。「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があるように、とにかく自分のできることは全てやる。いつもこの言葉を掲げています!

ーー自分の歌声の強み、推しポイントはどんなところですか?

湊:自分の中では、ふわふわな優しい感じの歌声がコンプレックスで、もっと力強いかっこいい歌声になりたいとずっと思っています。でも、こんなふわふわな感じが逆に「可愛い!」「透き通ってる!」って言ってもらえて、すごい嬉しかったです。あんまり自信はないんですが……そんな感じでどうでしょう?

ーーここだけは甘く見てほしい、というような弱点や苦手なことはありますか?

湊:対人関係スキルが皆無なので、人と関わるところはすこし大目に見てください。頑張ってはいますが緊張してテンパっちゃいます。あと家から極力出たくないのでそこは甘く見てほしいです……。弱点というと……日光と人でしょうか?

頑張ることの楽しさや諦めないことの大切さを伝えていきたい

【original】#あくあ色ぱれっと【ホロライブ/湊あくあ】

ーーNEGI☆Uのメンバーに選ばれた時の心境を教えてください。

自分のユニットが誕生して嬉しい反面、このメンバーのなかで私はやっていけるのか!? という不安はありました。二人ともすごく優しいのですが、性格が明るすぎてというか、勢いがすごいというか、私には両サイドが眩しく感じますね。

ーー湊さんから見て、桃鈴ねねさんと大空スバルさんはどんな人ですか?

湊:スバルは同じホロライブ2期生の同期ということもあって、すごく親しみやすいです。スバルは誰とでも分け隔てなく仲良くできる、初対面の人ともすぐ打ち解けられる、会った瞬間マブダチみたいな最強スキルをもっています。あと一生ツッコんでます。

 ねねちゃんは5期生ということで、2年近く後輩になるのですが、最初は後輩らしく大人しく慎ましく「え。先輩……いいんですか……?」って謙虚な感じだったんですが、目を離した一瞬の隙にただのクソガキになってました。勢いがすごいです。

ーーご自身は周囲の人からどんなキャラクター/性格と言われることが多いですか?

湊:「自称・湊あくあの母」の宝鐘マリンはいつも陰キャっていいますね。誤解されやすい性格とは言われます。

ーー桃鈴ねねさんと大空スバルさんの歌声にはどんな印象を持っていますか?

湊:スバルはすごい力強くて元気いっぱいな印象ですね。ねねちゃんは安定感があって綺麗な歌声の印象です!

ーーNEGI☆Uのユニットとしての強みはどんなところでしょうか?

湊:やはり陽・陰・陽とサンドイッチでどちらも美味しく頂けるところでしょうか(?) 2人ともダンスが得意でよく動けるところとかも強みの一つかと! 私は二人と比べると動きに陰キャ感がみえますね。

ーーアイドル・湊あくあの推しポイントはどこですか?

湊:全部です!

ーー湊さんはソロ楽曲もコンスタントにリリースし、ソロワンマンも経験しています。音楽活動を行う中で、どんなところに楽しさや喜びを感じますか?

湊:私の歌う曲を好きと言ってくれること、ライブを観て感動してくれること、新曲を楽しみにしてくれていること全てが嬉しいです。私の歌を聴いてくれていることがすごく嬉しいです!

ーー湊さんにとってライブとは(自分を表現する上で)どんな場所ですか? 1月28日に開催したワンマンライブの感想も含めて教えてください。

湊:自分の成長を見せる場所だと思っています。ライブの前から観てくれている人たちへは一年の集大成。ライブで初めて私のことを見てくれる人へは、これからの自分に期待していてね! という気持ちです! 

 ワンマンライブでは、自分のやりたいことを全力でさせて頂いて、歌もダンスも2020年と比べて成長を感じられるようなライブになったかなと思います!

ーーホロライブの中で意識してしまうメンバーや、特に仲の良いメンバーはいますか?

湊:意識してしまうといえば、猫又おかゆ ですかね。おかゆとは昔からすこし難しい話とかをする仲で、おかゆは私にすごく優しくしてくれて、なんでも肯定してくれちゃうんですよね。多分、私のこと、好きなんだと思います。おかゆが私のこと好きだから、私もだんだん惹かれていってしまって。

 でもおかゆは素直じゃないんです。恋の駆け引きとかしてくるところがあって……。でもそんなおかゆも受け入れるいい女になっていきたいですね。

ーーホロライブも現在6期生(秘密結社holoX)と、後輩もどんどん増えています。先輩として心がけていることはありますか?

湊:「ホロライブ」っていい意味で先輩後輩が仲良くて! すごくみんなフレンドリーなので、私も声をかけてもらったら自分の全力で応えたいと思いますね。自分からぐいぐいいくのはちょっと緊張して出来ないんですけど……。

ーー湊さんにとってファンはどんな存在ですか?

湊:活動し続けられている元気の源だと思っています。いつも応援してくれてありがとう!

ーーファンが増えることは喜ばしいことだと思いますが、規模が大きくなることに対してプレッシャーなどを感じる瞬間はありますか?

湊:ありません! 「全人類あくあ色に染まれ!計画」を企てているくらいです。

ーーアイドル活動を通して、ファンやリスナーの方々にどんなことを伝えていきたいですか?

湊:だめだめな私でも、頑張ったらできることがあるんだよって、オーディションを受ける前の私のように、自分には何もないと諦めている人へ一歩踏み出す勇気をあげられるように、仕事や学校など日常生活で疲れちゃったとき、すこしでも元気付けられる癒しの存在になれるように、頑張ることの楽しさや諦めないことの大切さを伝えていきたいです!

ーーVTuberやバーチャルアーティストの数も増えて、ここ数年でシーンとしてもすごく盛り上がっている印象があります。活動を始めた当初と現在で、環境やVTuberに対する周りの反応などに変化を感じますか?

湊:活動を始めた当時は、3Dの動画で活動するVTuberが多く、生放送がやっと浸透してきた時代でした。VTuberのライブ自体もとても珍しくて、まさか私がソロライブを出来るなんて夢のまた夢だと思ってました。VTuberというのも、昔はあまり浸透していませんでしたが、最近では街でもよく見かけるようになったり、たくさんの人が見てくれるようになったり、嬉しい変化を感じます。

ーー2022年の抱負や今後の展望を教えてください。

湊:2022年は革命の年にしたいと思っています。とにかく自分らしさを忘れないようにしたいです。そして皆が驚くような楽しいことをたくさんしていけるように頑張ります! 夢は武道館でライブをすることです!

 NEGI☆Uとしては、今年は去年よりもたくさんユニットとして動いていきたいですね! メンバー3人とても仲が良いので、仲の良さを活かしつつそれぞれの個性が伸びるユニットにしていきたいです! ユニットでライブとか出てみたいですね!

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